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2007 年度 実績報告書

SV40の腫瘍ウイルスとしての意義の解明.日本・アジアにおける分子疫学

研究課題

研究課題/領域番号 19406006
研究機関東京大学

研究代表者

深山 正久  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70281293)

研究分担者 柴原 純二  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60334380)
柴原 純二  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60334380)
森川 鉄平  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80451772)
キーワードSV40 / DNAウイルス / 悪性中皮腫 / 分子疫学 / 日本 / アジア / PCR / メチル化
研究概要

SV40の検出
これまでの検討でPCRの標的とされてきた断片は,実験室で頻用されているプラスミドベクターに組み込まれており,偽陽性の原因となり可能性が高いことが指摘されている。このため,プライマーの設計については,Manfrediらの方法に準拠し(Cancer Res 65:2005),増幅の標的を2箇所追加し,Primer PQ(5027-4911),Primer SV(4476-4372),PrimerN'K'(3106-2966)の三断片の増幅でSV40の有無を検討した。ATCCより中皮細胞腫瘍株5株,RIKENより2株を購入し,培養後にDNAを抽出した。さらに東京大学医学部附属病院における胸膜中皮腫症例14例,肺癌10例,脳腫瘍(上衣腫9例,髄膜腫14例)のホルマリン固定,パラフィン包埋標本からもDNAを抽出した。DNA抽出からPCR検出までの過程の陽性コントロールとしてcdc25断片の増幅を行った。PCRサイクル数は35-40回。北海道大学医学部ウイルス研究部門田中教授より供与されたpCMV-SV40を増幅の陽性コントロールとして用いた。
その結果,細胞株,臨床検体のいずれについてもSV40の断片を検出することができなかった。SV40DNA断片が検出されていると報告されている細胞株NCI-H226,NCI-H290,NCI-H2052においても陰性であった。一方,陽性コントロールのCDC25断片はすべての検体で増幅することが可能であった。さらに,検出感度を上げて,検討する必要がある。
資料収集
大韓民国の一施設に,利用可能な組織ブロックの保存の有無を問い合わせ,協力を要請したが,レスポンスがなかった。来年度は,現地に赴いて中皮腫などの診断について意見を交換するなどによって協力体制を構築する必要がある。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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