研究課題
1.海外活動(新型インフルエンザや政情不安の広がりで渡航制限あり)(1)中国(7月;浙江省中部山間地):中国から日本への病原拡散経路にある同地域の夏の状況視察。(2)中国(9月;浙江省北部、安徽省黄山系):想定外の北方系の病原体やベクターの隔離分布を調査。2.国内活動(制限ある海外渡航を補充するため国内調査を広く実施)(1)瀬戸内(4月;香川県東部~淡路島):同地域におけるアジア共通性リケッチアの調査。(2)福井県(6月;大野市):欧州共通紅斑熱の発生地区で、調査と平行して班会議を開催。(3)沖縄県(6月;宮古島市):環東シナ海地域中央で発生したリケッチア症の調査。(4)兵庫県(7月;神戸市):六甲山系にて環東シナ海地域と同型のバベシアの調査。(5)長崎県(8月;五島列島):環東シナ海地域の東部における病原体全般の調査。(6)北海道(10月;東部):衛生動物学会北日本支部会で発表、北アジア共通性病原体の調査。(7)東北南部(11月;北関東~栃木県):東アジア共通性のツツガムシや北アジア共通性の紅班熱調査。(8)岡山県(11月;倉敷市):紅斑熱初発に対応し瀬戸内を調査してアジア地域と比較。(9)鹿児島県(12月;奄美大島):環東シナ海地域の同島にて本課題最終の班会議および調査。上記の通り、海外渡航は障害があったものの、中国中南部へは夏と秋に渡航し、前年冬と合わせ、日本列島に向き合う浙江省の環境要因を周年にわたり把握できた。そこは東洋区に属しながら、我国の温帯地域と似た環境であることを確認、両地域でベクター類と保有病原体にみる共通性も納得できた。一方、国内では、北日本で見出した北アジア共通性紅斑熱(極東紅斑熱)や南西諸島での南マダニ起因性紅斑熱の潜在など、列島におけるリケッチア症の多様性は拡散経路の輻輳性に起因することを確認した。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 13件) 学会発表 (18件) 備考 (1件)
Environ.Microbiol. 12(1)
ページ: 134-146
日本臨床 68(印刷中)
Ins.Molecul.Biol. (印刷中)
Med.Entomol. & Zool. 60
ページ: 297-304
Emerg.Infect.Dis. 46
ページ: 610-611
大原年報 49
ページ: 9-14
ページ: 15-22
Int.J.Inf.Dis. 14
ページ: 328-333
感染と消毒 12
ページ: 38-42
Emerg.Infect.Dis. 15
ページ: 1994-1997
J.Parasitol. 95
ページ: 1029-1033
ページ: 1528-1530
Microbiol.Immunol. 53
ページ: 305-308
ページ: 101-106
皮膚病診療 31(8)
ページ: 973-976
日本環境衛生センター 54(4)
ページ: 22-27
ボレリア感染症. 今日の治療指針(医学書院)
ページ: 142-143
http://www9.plala.or.jp/sadi/index.html