研究課題/領域番号 |
19406009
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
坪井 敬文 愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 教授 (00188616)
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研究分担者 |
竹尾 暁 愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 講師 (40302666)
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キーワード | マラリア / ワクチン / 感染症 / バイオテクノロジー / ゲノム / 国際研究者交流 / タイ |
研究概要 |
高度マラリア流行地にはマラリアに感染しても感染赤血球率が上昇せず、発熱等の症状が出ない無症候原虫保有者が存在している。これらの人々の血清中には赤血球期マラリア原虫の増殖を阻害する抗体が存在することが予想される。そこで本研究は、新規熱帯熱マラリア発病阻止ワクチン候補抗原のハイスループットスクリーニングに用いる流行地住民の血清を入手することを目的に、タイ国西部ミャンマーとの国境地帯にあるマラリア流行地を調査対象地域とし、昨年度と同様の下記の調査研究を継続実施した。 1.住民からの情報及び血液サンプルの採取 インフォームド・コンセントの得られた住民を対象に体温測定、症状等の聞き取り、末梢血液採血を実施する。得られた血液サンプルを用いて、マラリアの診断(顕微鏡法及びPCR法を用いる)、原虫感染率の算定、血清の分離を行った。 2.血液サンプル中のマラリア原虫に対する抗体価の測定 採取したそれぞれの血清サンプルの一部を用いて、熱帯熱マラリア原虫抗原に対する抗体価を測定した。 3.個別情報のデータベース化 上記の個別情報はコンピュータに記録しデータベース化を行った。なお、すべての記録はコード番号化され、個人の特定は出来ないようにしている。
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