研究課題/領域番号 |
19406010
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
青木 克己 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (90039925)
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研究分担者 |
渡部 幹次 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (70325679)
三井 義則 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (50229738)
野田 伸一 鹿児島大学, 多島圏研究センター, 教授 (60112439)
波部 重久 福岡大学, 医学部, 講師 (70037430)
福田 宏 岡山大学, 農学部, 准教授 (70325083)
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キーワード | 住血吸虫 / ミラシジウム / 中間宿主 / 貝 / 囮 / 対策法 / 季節性 / 感染阻止 |
研究概要 |
ケニア共和国における大統領選挙に伴なう調査地の治安の悪化により、19年度に予定したケニア・クワレ地区での調査が不可能であったため、20年度に19年度の予算を一部繰り越した。この予算によって、20年度に下記の2つの調査を行なった。 1)タワレ地区ムサンガタム村を流れる川の6地点でそこに生息する淡水産貝類の定期的調査 ケニア中央医学研究所の共同研究者(Dr.Muhoho)の監督のもと、毎月貝の採集をする現地の人を雇用し、6地点で2008年7月から調査を開始した。ビルハルツ住血吸虫の中間宿主となるBulin as globosusの他にCleopatra africanus、C.brimoides、Blamyaの他、末同定の貝3種が最終されている。B.globosusは8〜9月と1〜2月に個体数が増え、この個体数の変動は、雨量と気温に関係している。C.africanusは季節に関係なく生息していて、各地で個体数は多い。 2)C.africanusの囮貝としての効果 ケニア中央医学研究所で飼育したB.globosusと、野外より採集したC.africanusを共棲させた水槽にミラシジウムを放流し、C.africanusのミラシジウムのB.globosusへの侵入阻止効果を測定した。水槽中のB.globosusとC.africanusの比を1:0、1:1、1:2.5、1:5で行なったが、いづれの実験でも阻止効果は観察されなかった。
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