研究課題/領域番号 |
19406030
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
朔 敬 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40145264)
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研究分担者 |
程 くん 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40207460)
丸山 智 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30397161)
依田 浩子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60293213)
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キーワード | 口腔がん / 噛みタバコ / 発症機構 / 病理疫学 / 分子病理学 / 細胞外基質 / OSF / ISH |
研究概要 |
1)症例収集と疫学調査:口腔がんおよびその前癌病変症例の症例抽出の基本的方法を新規に踏査開始するアラビア・アフリカ地域に技術移転をおこなうために。本年度はミャンマーのイラワジ川流域とエジプトのナイル川デルタ地域およびスーダンにおける抽出方法の標準化をおこなった。ミャンマーから共同研究者Myintらを新潟に招聘して、エジプトには朔が、スーダンには朔とヨルダンのサワイルがそれぞれ出張して、詳細を検討した。その結果、二つの方法をとることを計画した。ひとつは過去の発生頻度をがん登録や病院病理ファイルから抽出して算出すること、もうひとつは新鮮例について患者の噛みタバコ習慣の聞き取り調査を開始することであった。 2)パラフィンブロックの解析:1)で収集した扁平上皮癌・上皮内癌・異型上皮の症例の中からOSFの有無を評価し、パラフィンブロックから連続切片を作製し、パールカン、I型コラゲン、テネイシン、エラスチン等の細胞外基質分子とそれらの細胞膜受容体インテグリン各鎖の免疫組織化学法により病理組織学的病期を分類し、OSF進行に関わるMMPほかの細胞外基質分解酵素の発現を形態学的に解析することを開始した。さらに、パラフィン切片よりDNAを抽出してポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法による各遺伝子DNA断片増幅をおこなっているが、組織保存状態が不良で、増幅が容易でないので、種々の工夫をおこなった。 3)新規患者の噛みタバコ習慣の調査:アンケート用紙の様式を決定し、各病院に依頼して、新鮮症例の患者ごとに聞き取り調査を開始した。
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