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2008 年度 実績報告書

EQ-Sequenceによるフロアプランの自動配置と配線システム

研究課題

研究課題/領域番号 19500018
研究機関熊本大学

研究代表者

趙 華安  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60258340)

キーワードVLSIレイアウト / フロアプラン / 配置と配線 / システムオンチップ
研究概要

近年,半導体微細加工技術が進歩し,VLSI(超大規模集積回路)の集積度が大幅に向上しており,この傾向今後も継続されると思われる.VLSIの高密度化がもたらす効果は,搭載する回路規模が同程度であれば,チップ面積の減少,または,使用するチップ面積が同程度であれば,搭載される回路規模の増大である。本研究はEQ-Sequenceによりフロアプランを表現し,VLSIレイアウトの全自動設計を目指している.フロアプランとは,チップを表す矩形をT交差の垂直と水平の直線で,互いに重なることがない幾つかの小矩形(部屋と呼ぶ)で分割したものであり,各部屋に適当なモジュールを入れることにより,配置と配線を行う手法をフロアプランニングと呼ぶ.
平成19年度,配置を完成したうえで,平成20年度では,配線について研究を行った.フロアプランの種々の表現方法の中で,EQ-sequenceを用いて最適配置を求めた後,概略配線を行い,各ネットの通る配線チャンネル,総配線長などを見積もる.概略配線の結果はフィードバックされ,高位合成のRTL設計または再配置するために利用される.微細加工技術が著しい進歩を遂げており,配線の幅が0.18μmを下回るようなデザインルール下では,VLSIレイアウト,特に配線工程における各モジュール間の配線長が,電力やクロストーク等に大きく影響する.配線長はモジュール間の距離に強く依存しているので,モジュール間の距離を短くするためには,ネットで結ばれる端子を有するモジュール同士を隣接させることが重要であり,モジュール間の隣接を制約としたフロアプランニングの開発を行った.本研究の成果はフロアプランによるVLSIの配置配線の全自動化に資することが大きいと思われる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 時空間トレリス符号の行列式設計規範における最小行列式の高速算出アルゴリズム2009

    • 著者名/発表者名
      福田龍樹
    • 雑誌名

      電子情報通信学会和文論文誌 Vol. J92-B No. 1

      ページ: 207-215

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Programmable Frequency Divider in 0.18μm CMOS Library2008

    • 著者名/発表者名
      Qingsheng HU
    • 雑誌名

      Proc. of IEEE Computer Society Annual Symposium on VLSI (CD-ROM)

      ページ: 157-161

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Initial Global Routing in Floorplanning by EQ-Sequence2008

    • 著者名/発表者名
      Hua-An ZHAO
    • 雑誌名

      Prof. of 2008 IEEE International Symposium on Industrial Electronics (CD-ROM)

      ページ: 1746-1750

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.kumamoto-u.ac.jp/seeds/seeds/25000255/index.html

  • [備考]

    • URL

      http://www.rist.gr.jp/html/N123.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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