プロトタイプとして作成した計算機アーキテクチャ教育支援ツール、ビジュアルシミニレータVisuSimは、Javaで作成し、アプレットでアプケーションでも使用でき、計算機の内部構造や動作を視覚的に示すことで、学習者(特に初心者)の理解を促すことができる。そめ効果を具体的に評価し、結果を国際会議などで報告し、一定の評価を得た。また、諸外国、特に、欧米の先進的研究を行っている研究者と情報交換することで、より進んだ研究を行うための知見を得ることができた。 その1つの効果として、ビジュアルシミュレータVisuSimの組込みメイル機能が挙げられる。この機能により、学習者は指導者とメイル交換を行い、より適切な指導(個別指導&遠隔指導)を受けことが可能となる。この機能を用いることで、誰でも何時でも利用できるWebベースの教材であると同時に、個別の学習者の理解レベルを指導者が的確に把握し、指導を行える教材としての特徴を持たせることが可能となった。 計算機教育。特にアーキテクチャ教育において重要なことは、ブラックボックス化する傾向の高いCPU内部の構造や動作を可視化し、その機能をアゼンブリプログラミングなどで具体的把握させることであるが、その点においても本ビジュアルシミュレータは実際の教育において活用することで、その定性的かつ定量的評価を行い、好ましい結果を得ることができた。これは教育効果の改善という重要課題においても一定の成果があったと言える。
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