研究概要 |
(a)超高速配置による推定配置法の研究 回路情報・外部端子群からの新たな配置法(新シード法),およびさらなる高速配置アルゴリズムのための全配置組合せ数え上げの高速アルゴリズムの提案と公表をおこなった.これらの研究と発表により,実配置システムを用いた推定法の実用性が確認された. (b)推定と整合性をもつ配置改善法の研究 配線形状の予測モデルを用いたクロストーク回避配置評価モデルの確立と,同モデルを用いた配置評価実験を実施し,その内容の公表をおこない,配置段階においてクロストーク回避効果を実証した. (c)システムLSI設計手法における評価 上記の提案手法に加え,論理シミュレーションにおける信号タイミングからクロストークとなる信号ペアの抽出の効率化手法の提案,クロストーク信号ペアの配線結果からの抽出ツールの開発によるシステムLSIの高速回路におけるクロストーク推定,改善配置による効率的設計法の提案とその評価結果の公表をおこなった. 本研究を通じ,1)当初目的とした次世代集積システム設計における物理設計予測法の基礎的データおよび基本アルゴリズムの確立を果した.
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