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2007 年度 実績報告書

一般化直交変調のセキュリティ評価に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500059
研究機関大阪市立大学

研究代表者

岡 育生  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80160646)

研究分担者 笹野 博  近畿大学, 理工学部, 准教授 (00122052)
阿多 信吾  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30326251)
キーワード一般化直交変調 / クラスタリング / ラベリング / 変調方式識別 / セキュリティ / 情報通信工学
研究概要

一般化直交変調方式は多次元空間の回転を用いて変調方式を定義するもので、回転平面と回転角の系列からなる変調パラメータを変更することにより、高いセキュリティが期待できる.本年度は、直交変調識別に関して研究を行い、以下の成果を得た.
1 変調方式を識別するには、まず、受信した信号点にクラスタリングを行い、送信信号点を同定する必要がある.このため、アルゴリズムが簡単で実現が容易なk-means法によるクラスタリングについて検討した.K-means法は信号点の初期値に大きく依存しSN比が高い領域で識別誤り率が増加するため、信号点の初期値が集中しない方法を見いだしその効果を確認した.次に、クラスタリング後の信号点の推定値にグレイ符号のラベリングを行うアルゴリズムを開発した.また、これらのクラスタリングとラベリングの結果より一般化直交変調の変調パラメータを推定する方法として、隣接信号点の差分ベクトルを求め、これを規定ベクトルとする方法の提案を行った.計算機シミュレーションにより3次元から8次元までの一般化直交変調の変調パラメータの推定が可能であることを明らかにした.
2 識別が容易ではない多値の直交振幅変調を識別する新たな方式として,受信信号のうち大きな電力の信号点のみを用いる余弦モーメント法の提案を行った.この方式は位相誤差の大きくなる小電力の信号を除去することにより識別能力を高めるものである.計算機シミュレーションより、従来手法と比較して識別誤り率が改善されることを明らかにした.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表] 一般化直交変調を用いた直交信号の同定とクラスタリングに関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      山本 貫大
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      福岡県北九州市
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] BSCからなる2分木ネットワークにおける難判定ビタビ復号の誤り率解析2008

    • 著者名/発表者名
      谷 真治
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      福岡県北九州市
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] BSCからなる2分木ネットワークにおける難判定ビタビ復号の誤り率解析2008

    • 著者名/発表者名
      谷 真治
    • 学会等名
      電子情報通信学会情報理論研究会
    • 発表場所
      東京都調布市
    • 年月日
      20080200
  • [学会発表] 信号点配置を正弦した余弦モーメントによる直交振幅変調方式の識別2008

    • 著者名/発表者名
      喜田 雅人
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフト無線研究会
    • 発表場所
      長野県大町市
    • 年月日
      20080100
  • [学会発表] Error Performance of Network Coding by Low Density Parity Check Codes2007

    • 著者名/発表者名
      Ken Hashimoto
    • 学会等名
      電子情報通信学会衛星通信研究会
    • 発表場所
      沖縄県那覇市
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] 一般化直交変調の信号ベクトルの推定方法に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      片山 智哉
    • 学会等名
      情報理論とその応用学会シンポジウム
    • 発表場所
      三重県志摩市
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] An Application of Error Correcting Codes to Network Coding2007

    • 著者名/発表者名
      Ken Hashimoto
    • 学会等名
      2007 Hawaii and SITA Joint Conference on Information Theory
    • 発表場所
      ハワイ,ホノルル
    • 年月日
      20070500

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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