研究課題
本研究は、アドホックネットワーク上で、安全・効率的に送信元を発見できる情報発見方式と、ビデオの品質をは受容できるレベルに保つことができる複数記述符号化方式を前提にしたマルチポイント・ポイント情報転送方式を柱とする「複数情報源・複数記述符号化方式による画像情報発見転送方式」を明らかにすることを目的に進めている。平成20年度は、以下のように進めた。(1)画像情報発見方式:前年度まで進めた、アドホックネットワークにおけるコミュニティを前提にした発見方式の詳細化を行った。目的情報に近いノードから信号を発信することにより、より効率的に情報発見ができる手法を提案するとともに、各ノードがGPSを具備しているときに、より目的情報に近いノードを少ない探索パケットにより発見できる手法を考案し、ともにコンピュータシミュレーションによって提案手法の有効性を示した。(2)情報転送方式:本年度は前年度に進めた複数情報源・複数記述符号化方式による画像情報発見転送方式のコンピュータシミュレーションによる評価結果を、実機によるテストベッドを用いて有効性を確認した。我々の提案により、情報の品質を保ちつつ制御情報の削減を可能になることを示した。さらに、情報転送方式の発展として、ユーザが情報をサーバから得る場合に、複数の同等なネットワークサーバのどれを選択するのが最適化を、付加的装置を置かず、またユーザが自立的に収集できる方式によって可能とする方式を考案し、その有効性を実験とコンピュータシミュレーションにより明らかにした。
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電気学会論文誌 C分冊 128巻9号
ページ: 1431-1437
東海大学紀要情報通信学部 Vol. 1, No. 1
ページ: 45-50