本研究は、アドホックネットワーク上で、安全・効率的に送信元を発見できる情報発見方式と、ビデオの品質を受容できるレベルに保つことができる複数記述符号化方式を前提にしたマルチポイント・ポイント情報転送方式を柱とする「複数情報源・複数記述符号化方式による画像情報発見転送方式」を明らかにすることを目的に進めている。平成21年度は、以下のように進めた。 1画像情報発見方式:前年度まで進めた、アドホックネットワークにおけるコミュニティを前提にした発見方式に加えて、GPSを利用し、特に緊急時に特定の目的地の情報を効率的に収集できる手法につき、より効率化を進める改良を加えコンピュータシミュレーションによって提案手法の有効性を示した。 2情報転送方式:本年度は前年度に進めた情報転送方式の発展として、放送型情報転送に関する効率化を進め、二つの斬新な情報転送方式を考案し、その有効性をコンピュータシミュレーションによって明らかにした。
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