研究概要 |
本研究の目的は,世界中に点在する組込み機器(家電,自動車,オフィース機器)が独自に提供可能な能力と独自情報などの特徴的な資質を活かし,それぞれの機器の資源と情報を協調させて有効に利用するためのネットワークに関するプラットフォームを構築することである.本年度の成果として,複数台の組込み機器(ノートPCで模擬)がそれぞれのローカルネットワークに接続され,ローカルネットワークとグローバルネットワークを接続するサービスゲートウエイを経由して,それぞれの組込み機器間の連携させるため,WebサービスゲートウエイであるWSDL,UDDIを利用しプラットフォームの構築を行った.具体的には以下の項目の設計,実装,評価を行った. 1.Webサービスコンピューティング環境の構築 2.ローカルサービスゲートウエイの開発 3.サービス提供ノードからの位置情報を含む個別情報登録の仕組みの実装 4.サービス検索プロトコルの設計、実装 5.サービス提供ノード、サービス利用ノード間のRESTにる通信の仕組みの実装 従来からの提案システムであるマイクロソフト社のUPnP(Universal Plug And Play)およびサンマイクロシステムズ社のJiniも同時に実装を行い、比較対象を行った. これらにより,構築したプラットフォームにおいて,基本的なネットワーク上のデータトラフィック,応答性,サービス利用ノードとサービス提供ノードの組込みシステムとしての妥当性の評価することができた.
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