研究課題/領域番号 |
19500069
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
中西 通雄 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30227847)
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研究分担者 |
安留 誠吾 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (50252721)
桝田 秀夫 京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 准教授 (90304063)
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キーワード | 分散システム / OS設定演習 / サーバ構築演習 |
研究概要 |
平成19年度は、 (1)ディスクの入出力帯域幅やネットワーク入出力帯域幅を仮想的に変動させる仕組み、 (2)サーバ上のファイルアクセスパターンを収集できる仕組み、 (3)ネットワークブートするOSを仮想計算機上で稼働させた場合の性能評価 を実施する計画であった。 (1)については、ディスクとして、通常のハードディスクのように物理的な可動部分が動作速度に影響するものの代わりに、i-RAMと呼ばれるRAMを単体のハードディスクのように扱える装置を使用し、最大のバンド幅を確保する構成の評価を行った。 (2)については、ファイルシステムに通常存在しているatimeと呼ばれる、アクセスが発生した時刻を記録・更新している情報を収集する方法と、straceと呼ばれるシステムコールトレーサを使用してファイルアクセスに関するシステムコールの呼出を記録する方法を検討した。 (3)については、ネットワークブートするOSを、Xenのdomain-0と呼ばれる特権を持った仮想化OSとし、その上でXenのdomain-Uと呼ばれる仮想化OSを動作させる仕組みと、Linuxをネットワークブートした上でVMware Serverを稼働させ、その上でOSを動作させる仕組みを検討した。 これらに加えて、本研究で構築しようとしているディスクレス環境を用いて、実際にサーバ設定演習を行い、その際のアクセスパターンなどのデータを収集している。本実習については、ITHET2007で発表した(2007年7月)。また、サーバ設定演習に関して、複数のメールサーバを使用して実地試験を行った事例について、FIT2007で発表している(2007年9月)。
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