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2008 年度 実績報告書

災害時通信環境におけるインテリジェントセンシング・センサネットワークの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500073
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

藤原 孝洋  函館工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (80435388)

キーワードセンサネットワーク / セレクティブフラッディング / ルーティングプロトコル / MACプロトコル / 画像情報伝送 / 災害時情報収集 / データ属性管理 / 双方向遅延
研究概要

本研究では,災害時に被害状況を検出するための情報収集ネットワークとして,画像情報とセンサ情報をセンサネットワークによって収集するための研究を行った。
まず,災害時に被害情報を収集ためにセンサネットワークに求められる要件について検討し,画像情報の有効性を確認した。しかし,ネットワーク資源が制約されたセンサネットワークで画像情報とセンサ情報を伝送するためには,通信量を軽減した簡易なルーティングプロトコルと,消費電力と伝送遅延を考慮し,ネットワーク管理に適したMAC(Medium Access Control)プロトコルが必要である。さらに,情報量が多い画像情報と微小なデータサイズのセンサ情報を適切に扱うためのネットワーク管理及び制御について検討が重要であった。
そこで,センサネットワークの通信量を軽減するルーティングプロトコルとして,ホップカウントベースのセレクティブフラッディング方式を提案し,その評価結果から,フラッディング方式に比べて通信量が約50%軽減されることを確認した。しかし,通信が輻輳するシンクノード周辺の通信量の軽減が課題となった。また,画像情報やセンサ情報にように多様な属性を持つデータを扱うセンサネットワークでは,ネットワーク管理と伝送制御の重要性を明らかにした。このため,双方向の伝送遅延を短縮するMACプロトコルとして,LUD-MACプロトコルを提案し,伝送遅延がスリープサイクルに依存せず,効率的なプロトコルであることを確認した。また,画像情報をセンサネットワークで伝送するためのセンサネットワークアーキテクチャを検討し提案したが,今後,制御パラメータの最適化が課題である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] センサネットワークにおけるデータ属性を考慮したデータ伝送制御方式の提案2009

    • 著者名/発表者名
      太田衣美, 藤原孝洋, 上原秀幸
    • 雑誌名

      電子情報通信学会信学技法 USN2008-79

      ページ: 101-104

  • [雑誌論文] A Scheme for Damage Information Gathering Based on Micro Perspective in Sensor Networks2008

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Fujiwara, Takashi Watanabe
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE AINA2008 IWDENS2008 (CD-ROM)

      ページ: 1095-1100

    • 査読あり
  • [雑誌論文] センサネットワークにおける経路方向を限定したフラッディング方式の評価2008

    • 著者名/発表者名
      森下淳一, 藤原孝洋, 渡辺
    • 雑誌名

      電子情報通信学会信学技法 AN2008-22

      ページ: 43-48

  • [学会発表] ミドルウェアを利用したセンサネットワーク管理方式の-検討2008

    • 著者名/発表者名
      太田衣美, 藤原孝洋
    • 学会等名
      平成20年度電気・情報関連学会北海道支部連合大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20081000
  • [備考]

    • URL

      http://www.hakodate-ct.ac.jp/~tkfujiwr/tfujiwara/achievements.htm

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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