研究概要 |
「e-Japan重点計画」にある施策の1つ、「世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成」の課題として、「2005年までに超高速インターネット衛星WINDSを打ち上げて実証実験を行い、2010年を目途に実用化する」とある.超高速インターネット衛星WINDSは、オンボードATM交換機を搭載した再生中継型衛星であり、多地点間をメッシュ型トポロジで接続したネットワーク上での高度な利用が期待されている。本研究では、H19年度に打ち上げられた超高速インターネット衛星「きずな(WINDS(WidebandInterNetworking engineering test and Demonstration Satellite))」を用いた、モバイル・コラボ型多地点間ネットワークシステムを構築し、ウェアラブル・モニタリング・非設置型力触感デバイスシステムの組み込み、およびその教育への実証実験を行う。 (1)衛星を用いた多地点間高速ネットワークシステムの構築:本年度は打ち上げにともない,タイ,マレーシアとのネットワーク再構築に向け,無線ライセンスの取得,アンテナ設置の実地調査をおこなった.そのため,打ち合わせのため,タイ,マレーシアを訪問した. (2)高度モバイル実証実験:「きずな」搭載ATM交換機能の有効性を検証するため、(1)で構築した多地点間メッシュ型・ネットワーク上において、遠隔医療、遠隔レスキュー、遠隔インストラクション、遠隔防災システムなどの広域モバイルアプリケーションの利用実験をおこなうため,通信器機,および,多画面モニターシステムMMCの実験をおこなった. (3)ウェラブル・モニタリング、力触感デバイスを使った遠隔教育利用への応用:仮想的広域モバイル実験を行い、先端モバイルアプリケーションの開発を目指し,モバイルアンテナの設置,システム構築の検討,実施形態,アプリ開発を行った.
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