• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

超高精細動画像信号の高圧縮可逆符号化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500075
研究機関宇都宮大学

研究代表者

加藤 茂夫  宇都宮大学, 工学研究科, 教授 (00143529)

研究分担者 長谷川 まどか  宇都宮大学, 工学研究科, 准教授 (80322014)
キーワード画像工学 / 画像符号化指 / データ圧縮 / 可逆符号化 / マルコフモデル / 動画像
研究概要

本研究では,超高精細動画像信号の高圧縮可逆符号化の検討を行った。本年度は研究期間の最終年度であり,前年度に検討し明らかにした課題について解決策を図るとともに,超高精細動画像信号に対する高圧縮可逆符号化方式としてマルコフモデル符号化(MMC)を用いた方式の実現可能性を明らかにした。以下,本研究で明らかにした点について述べる。
1.膨大な計算量,処理の高速高機能化,膨大な必要メモリ空間の必要性の問題:この問題については,本研究申請者らが参画している,本学重点推進研究テーマである「次世代アプリケーションのための高性能計算機システム」における研究課題にもなっており,超並列処理,自己最適化等による解決を検討した。
2.マルコフテーブルがスパースになることによる統計量ベース符号化の問題:これは,符号化画素数に比べ,コンテキストの出現可能種類数が多いことから生じる問題であるが,超高精細動画像信号を対象にした場合には統計ベース符号化が成立する可能性が高くなることを明らかにした。さらに,同一シーンの間は,各状態の要素の集中度は大きくなることが予想され,MMCの実現可能性は静止画像の場合に比べはるかに高くなることが考えられることから,統計的性質を調査しMMCの実現可能性を明らかにした。
3.マルコフテーブルの初期設定問題と動的構成化およびエントロピー符号構成の問題:符号化の実現にあたっては,マルコフテーブルの初期設定および符号構成が大きな問題となるが,算術符号の動的適応化を検討し効率の高い符号を提案した。
上記の考えのもとに実画像について符号化シミュレーションを行い,開発した方式の性能を評価した。なお,動画像シーケンスに対する符号化シミュレーション実験は必ずしも十分とは言い難く,この研究課題について今後も,継続して研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (11件)

  • [学会発表] 適応的符号化における予測式選択の自由度を利用した情報付加法の検討2008

    • 著者名/発表者名
      山中明日香,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 動きベクトルを複数個用いた動画像の可逆符号化についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      菱沼大地,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 商応的2値算術符号による静止画像の可逆符号化2008

    • 著者名/発表者名
      高野展寿,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 適応的予測によるベイヤー配列CFA画像の可逆符号花法ついての検討2008

    • 著者名/発表者名
      山口瑞代,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 幾何学的改変を受けた画像からの電子透かし抽出についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      大竹宏樹,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 撮影したクメール文字画像の文字認識・翻訳システムの構築2008

    • 著者名/発表者名
      ウムセレイビラ,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 再撮耐性を有する動画像の可逆電子透かし方式についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      荒川浩司,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      PCSJ/IMPS2008
    • 発表場所
      伊豆市・ラフォーレ修善寺
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 携帯カメラを用いたクメール語の文字認識・翻訳システムの構築2008

    • 著者名/発表者名
      ereivirak OUM,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      映像情報メディア学会
    • 発表場所
      盛岡市・岩手県立大学
    • 年月日
      20080700
  • [学会発表] 幾何学的改変を受けた画像からの電子透かし抽出についての検討2008

    • 著者名/発表者名
      大竹宏樹,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      映像情報メディア学会
    • 発表場所
      盛岡市・岩手県立大学
    • 年月日
      20080700
  • [学会発表] 複数の動きベクトルを用いた動画像の可逆符号化について2008

    • 著者名/発表者名
      菱沼大地,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      2008年度画像電子学会第36回年次大会
    • 発表場所
      東京都・国士舘大学梅ヶ丘キヤンパス
    • 年月日
      20080600
  • [学会発表] 適応的符号化における予測式選択の自由度を利用した情報付加法の検討2008

    • 著者名/発表者名
      山中明日香,長谷川まどか,加藤茂夫
    • 学会等名
      2008年度画像電子学会第36回年次大会
    • 発表場所
      東京都・国士舘大学梅ヶ丘キヤンパス
    • 年月日
      20080600

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi