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2007 年度 実績報告書

楽音の解析とそのIT社会への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500082
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

田所 嘉昭  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (90005463)

研究分担者 夏井 雅典  豊橋技術科学大学, 工学部, 助授 (10402661)
齋藤 努  豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム, 教授 (60280393)
工藤 憲昌  八戸工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (40270194)
野口 健太郎  沖縄工業高等専門学校, 情報通信システム工学科, 准教授 (00335100)
山口 満  豊橋創造大学, 情報ビジネス学部, 講師 (60413762)
キーワード音高推定困難和音 / 多和音 / 広音域 / ノッチ型くし形フィルタ / 共振型くし形フィルタ / 非調和成分 / 音高推定 / 打楽器音
研究概要

音高推定困難和音については,ノッチ型くし形フィルタと自己相関法により,ユニゾンを除いた音域3-5オクターブ,2和音に関して85%の音高推定率を実現した。従来は,周りの情報を利用した推定であったものを単独和音のみで高い推定率を実現できた意味は大きい。また,多和音に関しては,ノッチ型くし形フィルタの逆特性の共振型くし形フィルタの並列接続により,ピアノ音の4オクターブの7和音に対して約70%の音高推定率を得た。ノッチ型くし形フィルタの縦続接続では,和音数の増加により後段のくし形フィルタに相当する音高の推定が困難になる問題を解決した。広音域については,ピアノの全音域(88音)の2和音に対して,広音域の問題点として非調和成分や高音域のサンプル数の減少によるフィルタ精度が低下する問題を明らかにし,その対策法として音域を3分割し,低域にはノッチ型くし形フィルタ,中域,高域には共振型くし形フィルタおよび高域には補間法によりサンプル数を増加させる方法によりフィルタ精度を改善し,71%の音高推定率を実現した。
打楽器音を含む楽音に対しては,オクターブ3-5に対して,ピアノ音と6種類の打楽器音の楽音に対して近接した2個の共振型くし形フィルタの出力差を利用して,打楽器と楽音を区別する方法により,95%の音高推定率を得た。従来の共振型くし形フィルタ出力の大きな物に注目する方法での70%の推定率を大きく改善した。なお,これらの方法の音域の拡大,多和音数の拡大等と,これらの応用としての電子透かし法や個人認証システムに関しては次年度に持ち越した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] Pitch estimation of polyphony having many musical tones using seven comb filters connected in cascade2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Tadokoro, D.Matsuyama and M.Natsui
    • 学会等名
      International Workshop on Nonlinear Signal and Image Processing
    • 発表場所
      Bucharest, Romania
    • 年月日
      2007-09-11
  • [産業財産権] 特許願2007

    • 発明者名
      田所 嘉昭
    • 権利者名
      豊橋技科大
    • 産業財産権番号
      特願2007-249880
    • 出願年月日
      2007-09-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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