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2008 年度 実績報告書

楽音の解析とそのIT社会への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500082
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

田所 嘉昭  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (90005463)

研究分担者 齋藤 努  豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (60280393)
工藤 憲昌  八戸工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (40270194)
野口 健太郎  沖縄工業高等専門学校, 情報通信システム工学科, 准教授 (00335100)
山口 満  豊橋創造大学, 情報ビジネス学部, 講師 (60413762)
キーワード音高推定困難和音 / 打楽器音 / 低音域 / 音源分離 / 音高推定 / 連結処理
研究概要

今年度は,実用的な採譜システムを実現するため,主に以下の点について研究を進めた.1.推定困難和音での未解決であった単音とユニゾン(同じ音高の和音)の区別,2.残されていた打楽器音を含む低音域(オクターブ0-2)の音高推定法,3.和音の連結処理(同じ音高が弾き直されたか否かの判別),4.音源分離からの音高推定の検討(音源分離が可能になれば音高推定精度が上がる).
1.については,楽音の位相情報を利用して単音(一定位相)とユニゾン(位相変化)の区別が可能になった.2.については,入力音と打楽器の相互相関関数を求めて打楽器を推定し,その打楽器音を入力音から差し引くことで,ノッチ型くし形フィルタで音高を推定し,約92%の精度を得た.3.については,和音の組み合わせからできる全パターンとのマッチングをとることで連結の有無を判断する方法を提案し,約92%の精度を得た.4.については,1音(楽音)をくし形フィルタで消去した出力に,そのくし形フィルタの特性を考慮して他音(打楽器,楽音)を再生する方法と,適応アルゴリズムによる方法を提案した.
その他,打楽器音と楽音の組み合わせを,1打楽器+2楽音に拡張して,音域3-5オクターブで約92%の精度を得た.推定困難和音についても,前年度の400msでの判断から,200msでの判断を検討し,約80%の精度を得た.さらに,応用として楽器独習支援システムと楽音を視覚化して表現する方法を検討した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] 多楽器演奏音からの単一音源の抽出に関する基礎的検討2008

    • 著者名/発表者名
      工藤憲昌
    • 雑誌名

      八戸工業高等専門学校紀要 43

      ページ: 43-45

    • 査読あり
  • [学会発表] Signal identification for wide-range sound (piano) using notch and resonator-type comb filters2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Tadokoro
    • 学会等名
      International Conference on Signal Processing and Communication Systems
    • 発表場所
      Gold Coast, Australia
    • 年月日
      2008-12-15
  • [産業財産権] 特許願2008

    • 発明者名
      田所嘉昭
    • 権利者名
      豊橋技術科学大学
    • 産業財産権番号
      特願2008-217313
    • 出願年月日
      2008-08-26
    • 外国

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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