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2008 年度 実績報告書

フルCG悪天候ドライブシミュレータ実現のためのプロトタイプ開発

研究課題

研究課題/領域番号 19500084
研究機関山口大学

研究代表者

多田村 克己  山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30236533)

研究分担者 金田 和文  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30185946)
水上 嘉樹  山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60322252)
キーワードコンピュータグラフィックス / シミュレーション / バーチャルリアリティ / レンダリング
研究概要

フロントガラス上での水滴の挙動を,できるだけ現実感を保持しながら高速に表現する手法を開発した.従来の手法に比べて,水滴の運動の自由度を上げ,ガラス面上を移動する際に生じる残留水滴,水滴の尾,及び複数の水滴の融合を簡易なモデルで表現可能にした.また,手法のさらなる高速化を図るため,できるだけグラフィックスハードウェアを活用してレンダリングを行うように映り込み画像をフレームバッファオブジェクトを利用して生成し,マッピング画像として使用する手法を開発・実装した.フロントガラス上の水滴表現に関する研究において,画質と高速処理の両立を目指した研究は本研究の他は見当たらず,実用化に対する貢献は大きいと考える.フロントガラス上での水滴の挙動に関してこれまでに得られた成果を,ITC-CSCC2008(国際会議,査読あり)で発表した.
地表面や物体表面に落下した雨粒がはじけ散る様子を,高速度撮影して得られた知見に基づく簡易表現モデルを考案し,実装して表現効果と計算負荷との関係を確認した.従来の地表面上の水はねに関する表現が,ミルククラウンの映像をサイズを変えながら貼り付けたものが主であったのに対して,本研究ではミルククラウンが現れるのは非常に限られた条件下のみで,かつ短時間のものであることを実験により確認し,落下する物体表面に合わせて3種類の現実に近いモデルを提案した点に非常に大きい意義があると考える.簡易表現モデルに関して得られた研究成果を画像電子学会年次大会で発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A Fast Rendering Method for Water Droplets on Glass Surfaces2008

    • 著者名/発表者名
      S. Takenaka
    • 雑誌名

      Proceedings of The 23^<rd> International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications

      ページ: 13-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 汎用グラフィックプロセッサを用いたオプティカルフロー計算2008

    • 著者名/発表者名
      水上嘉樹
    • 雑誌名

      画像電子学会誌 37

      ページ: 428-435

    • 査読あり
  • [学会発表] High Speed Rendering Method for Complex Scenes2008

    • 著者名/発表者名
      Matthew Johnson
    • 学会等名
      平成20年度電気・情報関連学会中国支部大会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2008-10-25
  • [学会発表] 水滴落下により生じる水はねモデル開発2008

    • 著者名/発表者名
      竹田恭平
    • 学会等名
      画像電子学会年次大会
    • 発表場所
      国士館大学
    • 年月日
      2008-06-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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