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2008 年度 実績報告書

インターネットを利用したプラグイン型CAEシステム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500085
研究機関東洋大学

研究代表者

塩谷 隆二  東洋大学, 工学部, 准教授 (70282689)

キーワードシミュレーション工学 / 計算機システム / 超高速情報処理 / webコンピューティング / 並列計算
研究概要

ADVENTUREの1モジュールとして開発されたADVENTURE_1Agentを基盤として,WebベースAgentの開発を行った.CAEプロセス中の高負荷な作業を,ネットワークを介して遠隔の並列計算機で行うシステムについて,高負荷な部分はメイン解析であるが,大規模問題になるとメッシュ作成や境界条件の付加,可視化等のプレ・ポスト処理も高負荷となる.この中で,境界条件付加や可視化は対話的な操作が必要となるため,クライアント側でGUIを用いた処理を行う必要がある.従来の問題点であったこの可視化部分に対し,大規模化に対応可能な可視化ツールを作成し,高負荷な作業をサーバ側に負担させることで,プレ・メイン・ポスト処理までの一連の作業を簡単な操作のみで解析可能とした.システム構築後,3種類のテストモデルの固体静解析を行った.自由度数1,000万,2,000万規模の単純形状モデルと,自由度数80万程度の複雑形状モデルを用いて解析を行い,システムの検証を行った.実際の解析では,単一のPCでは実現不可能である自由度数2,000万規模の大規模解析を,40分程度で実現
することに成功し,十分な性能が得られた.また,異なるユーザーが使用できるような汎用性を得るために,個別のゲストアカウントの作成や,クライアント側では入力フォームの操作性の改良,サーバ側ではより高度な計算機システムの利用など,一般公開を見据えたシステム構築についても準備を進めた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of Parallel CAE System for Large Scale Problems Based on Computer Network2008

    • 著者名/発表者名
      R. SHIOYA, M. OGINO, K. FUJINO, H. KANAYAMA, H. KAWAI
    • 雑誌名

      Journal of Advanced Materials Research 33-37

      ページ: 907-912

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Vectorizati on of Polygon Rendering for Off-line Visualization of a Large Scale structural Analysis with ADVENTURE System on the Earth Simulator2008

    • 著者名/発表者名
      H. KAWAI, M. OGINO, R. SHIOYA, S. YOSHIMURA
    • 雑誌名

      Journal of the Earth Simulator 9

      ページ: 51-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An Inexact Balancing Preconditioner for Large-Scale Structural Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      M. OGINO, R. SHIOYA, H. KANAYAMA
    • 雑誌名

      Journal of Computational Science and Technology 2-1

      ページ: 150-161

    • 査読あり
  • [学会発表] 大規模可視化を考慮したネットワーク型CAEシステムの構築2008

    • 著者名/発表者名
      藤野圭
    • 学会等名
      第13回計算工学講演会
    • 発表場所
      仙台市民会館
    • 年月日
      2008-05-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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