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2007 年度 実績報告書

数値的・組み合わせ的方法による大規模構造データ検索技術の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 19500089
研究機関首都大学東京

研究代表者

片山 薫  首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (00336520)

キーワードグラフ / 固有値 / 構造データ / 類似検索
研究概要

1.数値的方法による構造データの検索
本手法の基盤となるInterlace定理を利用する上で必要となるのは固有値の正確な値ではなく,二つの行列の固有値の値の大小関係だけである.代表的な固有値計算法である二分法にもとづき,二つの行列の固有値を並列に計算しInterlace定理を利用する上で必要となる精度がえられた時点で計算を打ち切ることにより処理を効率化するアルゴリズムを開発した.また,二つのグラフの頂点と枝に付けられたラベルを利用して行列のサイズを縮小する手法を開発した.これにより計算コストを削減するとともに,Interlace定理を用いたグラフフィルタリングの性能を向上させることができた.
2.組み合わせ的方法による構造データ検索
これまでの研究において入力が連結グラフの場合についてMessmerらのグラフ分解を利用した部分グラフ同型性判定アルゴリズムを効率化する手法を開発した.本年度は入力が非連結グラフの場合も処理できるよう提案手法を拡張し,高速な部分グラフ同型性判定アルゴリズムとして知られるVF2との比較において有用性を確認した.
3.特徴間の類似性を考慮した新たな類似検索技術の開発
L. Lathauwerら(2000)によって提案されたHOSVD(Higher-Order Singular Value Decomposition)を応用した類似画像検索手法を開発した.評価実験を行い,効果的な特徴選択方法の検討や計算量の削減など今後の課題を明らかにした.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (8件)

  • [学会発表] Hypertree Decompositionの正規形を構築するためのアルゴリズム2008

    • 著者名/発表者名
      大河原達郎, 片山薫
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第19回データ工学ワークショップ
    • 発表場所
      宮崎県宮崎市
    • 年月日
      2008-03-11
  • [学会発表] 高次特異値分解の画像分類への応用2008

    • 著者名/発表者名
      森垣潤一, 片山薫
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第19回データ工学ワークショップ
    • 発表場所
      宮崎県宮崎市
    • 年月日
      2008-03-11
  • [学会発表] グラフ索引のためのInterlace定理によるグラフの包含関係を考慮したデータ構造の提案2008

    • 著者名/発表者名
      高橋俊介, 片山薫
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第19回データ工学ワークショップ
    • 発表場所
      宮崎県宮崎市
    • 年月日
      2008-03-10
  • [学会発表] 部分グラフ同型判定のための2分法を利用した固有値比較手法の提案2008

    • 著者名/発表者名
      長屋未来, 片山薫
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第19回データ工学ワークショップ
    • 発表場所
      宮崎県宮崎市
    • 年月日
      2008-03-10
  • [学会発表] 非連結グラフに対応した大量グラフ集合からのグラフ分解による部分グラフ発見手法2008

    • 著者名/発表者名
      布施貴義, 片山薫
    • 学会等名
      電子情報通信学会 第19回データ工学ワークショップ
    • 発表場所
      宮崎県宮崎市
    • 年月日
      2008-03-10
  • [学会発表] ラベル付きグラフのフィルタリングのための行列サイズ縮小手法2007

    • 著者名/発表者名
      長屋未来, 片山 薫
    • 学会等名
      第143回データベースシステム研究発表会 夏のデータベースワークショップDBWS2007
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      2007-07-04
  • [学会発表] Interlace定理に基づく多分木を用いたグラフの索引手法2007

    • 著者名/発表者名
      高橋俊介, 片口 薫
    • 学会等名
      第143回データベースシステム研究発表会 夏のデータベースワークショップDBWS2007
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      2007-07-04
  • [学会発表] Enabling the Messmer's Graph Decomposition Approach for Subgraph Isomorphism Detection to Apply to a Larger Set of Graphs2007

    • 著者名/発表者名
      Takayoshi Fuse, Shotaro Nishimura, Kaoru Kayayama
    • 学会等名
      The 2007 International Conference on Data Mining(DMIN2007)
    • 発表場所
      Las Vegas, Nevada, USA
    • 年月日
      2007-06-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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