研究課題
研究期間の最終年度にあたる平成21年度は、以下の手法・プロトタイプシステムを再度詳細に検討し、重要な項目については改善策を講じた。その上で、対話型立体視システムCAVEに機能の一部を搭載し、提案技術の有効性について検証した。1. 空間各所とのコントラストなどを考慮した視認性の数値化2. 医学的・心理的な要素を組み入れた視認性の数値化3. 対話的な可視化システムの構築4. 周囲とのコントラストなどを考慮した視認性の数値化1. については、金属やプラスチックなどの鏡面反射成分が大きい部材が被視認対象の場合に、ハイライトや多物体の映り込みが視認を妨げる要因になることを考慮した数値化手法を構築した。この結果、単に物体が存在するかどうかという視認性の算出に加えて、対象物体表面を認識できるかどうかという視認性の算出の二通りがほぼ同様の方法により可能となった。本成果は国際会議にて発表済みである。2. については、RGB3原色を同列に扱っている提案手法に対して、色等が人に与える印象・効果について調査した。この結果、個人差が大きいものの一般的な傾向を視認性算出に組み込むことは可能との結論を得た。3. については、CAVE上での利用を前提に検討を進め、複雑な操作を必要としない空間操作システムについて2種類を実装し、利用者評価により有効性を評価した。本成果は2回の国際会議にて発表済みである。また、東京・有楽町付近の電子地図を用いてCAVE上で対話的操作が可能であることもあわせて検証した。また、PCクラスタ上でGPUレンダリングを用いることにより、提案手法の関連技術であるレイトレーシング映像を高速生成できることを確認した。本成果は国際会議にて発表済みである。4. については、周囲の色情報を並行して算出することにより、数値化された視認性を増減させることを試みた。}定の成果を得たものの、2.と統合の上での検証が必要であり、今後の課題として残されている。
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Proceedings of 2010 International Workshop on Advanced Image Technology(IWAIT2010) (CDROM)
Proceedings of 2009 International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (ITC-CSCC2009) (CDROM)
Proceedings of 2009 NICOGRAPH International (CDROM)
Proceedings of 2009 International Conference on Image and Graphics(ICIG2009)
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