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2007 年度 実績報告書

マルチディスプレイによるメディア表現のためのアプリケーション・フレームワーク

研究課題

研究課題/領域番号 19500094
研究機関東京工科大学

研究代表者

太田 高志  東京工科大学, メディア学部, 准教授 (30386768)

研究分担者 若林 尚樹  東京工科大学, メディア学部, 教授 (40254586)
高橋 里奈  東京工科大学, 片柳研究所, 助教 (50386786)
キーワードマルチディスプレイ / コンピューターグラフィック / 分散計算環境 / フレームワーク
研究概要

本年度は,自由なディスプレイ配置による表現シナリオの検討と,システムの要件抽出,設計を行った.シナリオとして,表示内容に時間的,空間的な連続性が仮定されており,3D空間を任意の場所で切り取るようなものがまず想定される.また,物理的な連続性ではなくとも,内容の関連性によって表示が連携することが大きな効果となる表現も考えた.
任意のディスプレイ配置における多様なコンテンツに対して,共通の開発手段と環境を提供するためには,その違いを吸収する仕組みがソフトウェア的に必要である.その仕組みとして,コンポーネント間のゆるい結合による全体の構成をアーキテクチャとして設定した.表示を行なうシステムと仮想空間の管理やCGの計算システムを独立したコンポーネントとして用意し,それらが共有空間を介して実行中に自由に参加,離脱出来るものとした.なお,コンポーネント(モジュール)の独立性を保ちながら連携させる「ゆるい」結合の仕組みについては,その概念を他のアプリケーションにも適用し,その有効性を検証している.また,現実空間と仮想空間の2層の管理機構を設け,ディスプレイ配置の違いを抽象化して吸収する設計を行った.
本アプローチは,一つの固定したシステムを構築するのではなく,様々なコンテンツが要求するシステム形態を同じアプローチで提供出来るソフトウェア基盤を用意するという点が重要な点である.その実現として,コンポーネントの「ゆるい」結合というアーキテクチャを用いることも新たなアプローチであると考えている.
ここまでの設計で,目的としている任意のディスプレイ構成におけるコンテンツを作成するための設計指針は固まったと云え,当初の当年の計画としていた概念設計が達成された.今年度の実装に向けての基盤が準備が出来たと考えている.また,コンテンツのシナリオに関しても,一般的な分析が行なわれ,具体的な内容を作成する指針が得られた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Loosely-Coupled Construction of Scientific Computation Code2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi Ohta, Susumu Shirayama
    • 学会等名
      APCOM'07
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-12-06

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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