研究概要 |
「研究の目的」に述べたように,官民をあげたデジタルコンテンツ保存のための取組みが,世界各国で開始されている.特に,膨大なデジタルコンテンツを,どのような基準で収集し保存するための資源を割り当てるべきかという問題は重要である.そこで,「研究実施計画」において記したように,デジタルアーカイブに関わる研究の構成要素を,アーカイブ対象となるデータの「収集」「蓄積」「検索」に分け,本年もこれら三要素と密接に関わる研究を遂行した. 発表論文「Towards Digital Archive Systems : Architecture and Design of Digital Museum Archives」は,デジタルコンテンツを保存するデジタルアーカイブシステム構築に関する技術的課題を,デジタルミュージアムアーカイブを一例にとりあげ「蓄積」技術と,基本的な検索機能について議論した.口頭発表では,より幅広い観点から,デジタルコンテンツの保存技術に関する課題を議論した. これまでに信頼性の観点から「収集」技術を議論しており,最終年度に「検索」手法について研究を進めることで,本研究課題に関するデータ処理技術を明確にする.
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