本研究は、ビール、清涼飲料水、パーソナルコンピュータ、携帯電話を対象にして網羅的に広告映像の技法・修辞の調査・分析を行い、分析した広告映像を具体的な映像データベースとして整備する。そして、映像データベースを基に広告映像の技法・修辞の操作を行い、その効果について実験する。網羅的な広告映像の技法・修辞の調査・分析を通じて、映像技法・修辞の体系化と認知効果の整序を行い、ビール、清涼飲料水、パーソナルコンピュータ、携帯電話を対象にした広告映像制作支援情報システム(実験システム)の試作を行う。 本年度は、広告映像の技法・修辞の分析(その2)、広告映像データベースの構築、検索・生成ルールの実験システムの開発(その1)を行った。 1. 広告映像の収集(その2):広告映像データベース会社から広告映像118本を購入した。 2. 広告映像の技法・修辞の分析(その2):収集した広告映像の118本について、広告映像のショット毎の映像技法・効果分析を行い、ショットと作品のインデックスを分析した。 3. 広告映像データベースの構築:平成19〜20年度に分析した広告映像をショット毎に分割した映像ショットファイル、ショットと作品のインデックスファイルをコンピュータに保存した。 4. 検索・生成ルールの実験システムの開発(その1):広告映像技法・修辞を含むキーワードを基に、保存したショットインデックスファイルと作品インデックスファイルを検索し、検索された内容を基に、映像ショットをつなげて再生する実験システムを開発した。
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