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2008 年度 実績報告書

正例に基づくパターン推論とその知識発見への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500125
研究機関九州工業大学

研究代表者

篠原 武  九州工業大学, 大学院・情報工学研究院, 教授 (60154225)

キーワードパターン言語 / 帰納推論 / 知識発見 / 正例からの学習
研究概要

本研究では,帰納学習・発見の対象として,パターン言語およびパターン言語の組を取り扱う.パターンとは,定数記号と変数からなる文字列である.例えば,a,bを定数記号,x,yを変数とすると,π=abxyやτ=axbxはパターンである.パターンπが表す言語L(π)は,πの変数に定数記号列を代入して得られる文字列全体である.たとえば
L(π)={abwv|w,vは,a,bからなる文字列}
L(τ)={awbw|wは,a,bからなる文字列}
のようになる.複数パターンの組Π=(π1,π2,...,πn)で,パターン言語の和
L(Π)=L(π1)UL(π2)U...UL(πn)
を表す.
これらの対象について,本年度は,前年度までの(i)正例からの学習可能性および(ii)効率的学習可能性の研究を引き続き行うとともに,つぎの応用の可能性を探ることを行った.
(iii)正例からのパターン学習の具体的問題への応用
・遺伝子情報解析のためのパターン抽出
・データベースからの知識の自動獲得
遺伝子は,4種の記号列からなっており,様々な生物の機能を表現しているといわれている.個々の機能に対応する遺伝子配列情報を正例として,それをもとに機能発現の本質となるパターンの抽出を試みた.それ以外のさまざまなデータベースにおいても,ある観点で検索・収集されたデータを正例として帰納学習システムに与えることにより,自動的に知識を獲得することを検討した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A Tree Distance Function Based on Multi-sets2009

    • 著者名/発表者名
      Arnoldo Jose Mtiller Molina
    • 雑誌名

      New Frontiers in Applied Data Mining (Lecture Notes in Computer Science) 5433

      ページ: 87-98

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Developments from enquiries into the learnability of the pattern languages from positive data2008

    • 著者名/発表者名
      Yen Kaow Ng
    • 雑誌名

      Theorerical Computer Science 397

      ページ: 150-165

    • 査読あり
  • [学会発表] 棋譜データベースからの近似盤面検索に対する効果的な射影法に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      青木隆明
    • 学会等名
      火の国情報シンポジウム2009
    • 発表場所
      九州産業大学(福岡市)
    • 年月日
      2009-03-14
  • [学会発表] 空間索引による近似画像の高速検索を用いた動画同定システムの実現2009

    • 著者名/発表者名
      浦郷祐希
    • 学会等名
      火の国情報シンポジウム2009
    • 発表場所
      九州産業大学(福岡市)
    • 年月日
      2009-03-14
  • [学会発表] 音楽データベースを用いた合成曲の原曲判別システム2009

    • 著者名/発表者名
      棚町直矢
    • 学会等名
      火の国情報シンポジウム2009
    • 発表場所
      九州産業大学(福岡市)
    • 年月日
      2009-03-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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