研究概要 |
本研究の目的は,情報の受け手の状況を把握しつつ,受け手に最適な教示を与えるためのフレームワークを構築することである.本研究では,ロボットサービスや,e-ラーニングシステム等の,インタラクティブなシステムにおいて ・望ましい結果に導くよう, ・質問や教示進度を適宜修正コントロールすることができ, ・提供時に,提供法を修正しつつ習熟可能で,・受け手側から未知の挙動を逆に教わる事もできる「教習システム」の構築を目指している. 初年度は、現行で利用されているe-learningシステム,観光情報端末などの教示システムにおいて,情報の送り手と受け手の関係から現状調査を行った.受け手の情報収集は,フィードバックアンケートに基づいており,設問設計への焦点を検討課題とした. また,教習システムとして数学学習用のe-learningシステムを試作し評価した. 設問(項目)ごとに困難度や識別力などのパラメータを付与し,それらを処理することにより被験者の能力測定が可能となる項目応答の機能を有することで,共通の尺度によるパラメータが付与された設問を事前に数多く用意しておくことで各設問を入れ替えるとにより幾種類もの問題セットを作ることが可能となる. 加えて,多足歩行モジュールロボットシステムの歩容学習として,セルオートマトン及びニューラルネットワークの適用によりモジュール間伝達モデルを作成した.これは,AI2007(SGAI)への投稿を行い採択された.
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