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2008 年度 実績報告書

露光変調方式による高S/N・高精細・広ダイナミックレンジカメラシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19500140
研究機関電気通信大学

研究代表者

西 一樹  電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (00208125)

キーワード露光変調 / 高解像化 / 手ブレ計測
研究概要

昨年度は、意図的にブレを生じさせつつ露光過程で変調を加えることにより、任意の空間周波数帯域での画像強調・高解像化を可能にする方法を提案し有効性を検証してきたが、その過程において、「手ブレの振る舞い」および「高解像化の一手段である手ブレ補正の性能水準」を調べる必要性が生じた。それをきっかけとして本年度は、手ブレやカメラ自体の振動を測定し手ブレ補正の効果を定量的に評価するシステムを開発した。
原理は、本研究の「露光変調」の考え方からヒントを得たものである。従来はカメラ評価に静止画テストチャートを用いていたのに対して、「動画テストパターン」を撮影することを特徴としている。シャッター開口期間中に生じた手ブレの痕跡が各フレームの位置変位として画像に記録されることを利用し、それをパターンマッチングにより撮影画像から検出するというものである。これにより撮影時の手ブレの挙動を3次元軌跡として検出し、手ブレ補正装置の効果を定量的に評価することに世界に先駆けて成功した。測定装置としての性能は、動画テストパターンの提示に液晶ディスプレイを用いた場合で、時間分解能で60frame/sec、空間分解能で0.6画素を実現している。現在は、専用LEDディスプレイの導入により測定性能の大幅向上を目指し、本成果をさらに発展すべく継続して研究を進めている。
当初の研究実施計画からは外れた内容となったが、その着想は本来のテーマから派生したものであり、本テーマの活用対象であるカメラ・光学機器関連メーカーのニーズに合致した内容であることから、本成果は現在大いに有効活用されるに至っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 光学式手ブレ補正はとこまで可能か? : 手ブレ計測と撮影画像の高解像度化2008

    • 著者名/発表者名
      西 一樹
    • 雑誌名

      映像情報メディア学会誌 62

      ページ: 500-506

  • [雑誌論文] Camera-Shake Detection and Evaluation of Image Stabilizers2008

    • 著者名/発表者名
      R. Ogino, T. Suzuki, K. Nishi
    • 雑誌名

      Proc. SICE Annual Conference 1

      ページ: 528-531

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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