研究分担者 |
渡邉 豊英 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (80093342)
朝倉 宏一 名古屋大学, 評価企画室, 准教授 (80273283)
小尻 智子 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (40362298)
李 頡 筑波大学, システム情報工学研究科, 教授 (50251046)
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研究概要 |
本研究の目的は路車間協調による交通安全支援である.我々は交通事故が多発する交差点に進入する自動車に対して交差点周辺に設置する複数のインフラカメラ映像を自動車に送信し,自動車側で受信した多視点映像を自車の位置・進行方向に基づいて再構築する.すなわち,多視点映像から自車に追従した俯瞰映像を生成し,運転者に提示することにより交通事故の回避を目指す.19年度は自車追従型俯瞰映像の生成と無線メッシュネットワークの構築の両面から研究を実施した. まず,運転者に提示する映像の生成について,我々は安全運転支援のため運転者の視界と認知性を向上させる観点より,自車追従する交差点鳥瞰映像が有効と考え,自車の位置・進行方向に基づいた鳥瞰仮想視点映像を,自車の位置に最も近い2つのインフラカメラ映像から,モーフィング技術により生成する手法を開発した.交差点模型を用いたシミュレーション環境での実験はよい結果を得られた. 次に,広範囲の路車間の高速且つ高品質なインフラカメラ映像を実時間に受け取るため,マルチメディア通信に適している無線メッシュネットワーク技術を用いる.平成19年度は,実験室環境で無線メッシュネットワークを構築し,映像の送受信実験を行った.試行錯誤により得た知見は,20年度の実交差点における無線メッシュネットワークの構築に活用して実運用を目指す. このように本研究の柱となる映像の生成・無線送受信の基礎技術が開発され,よい成果が得られた.20年度の実施項目,すなわち両機能の連携および交通状況の解析のために基盤を構築した.
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