• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

高精度GPS技術と小型UAVフォーメーションフライトの融合による地物の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19500158
研究機関早稲田大学

研究代表者

瀧口 純一  早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50449344)

研究分担者 橋詰 匠  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90103621)
天野 嘉春  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60267474)
キーワードロボティクス / UAV / GPS / ステレオ視 / 自律飛行
研究概要

本提案では,複数のGPSとMEMS IMUを複合させることで,UAVの位置姿勢を正確に計測し,さらに,複数UAVの画像取得に関する同期をとることで,複数の機体で撮影した画像群による地物のステレオ計測を実現する.つまり,小型UAVの位置姿勢推定精度を大幅に向上させることで,ステレオ視の計測精度の向上を実現させ,低高度で飛行による測角精度に起因する計測誤差の軽減を活かすことで,汎用的なデジタルカメラでも,航空測量と同等の精度で計測が可能にする.加えて,取得情報を地理情報システムへ統合し,計測データの検索・描画,時系列解析を可能にすることが大きな特色であり,かつ独創的な点である.また,航空用レーザスキャナに対してステレオ画像方式は,画像テクスチャも同時に取れるので,高精彩のテクスチャマッピングされた三次元モデルを生成することができ,目視での対象物の発見や植生観測等にも活用できる.
研究成果の検証実験として,小型UAVによる複数回の計測飛行により,河川堤防の観測を行った.複数のGPSにより高精度の機体の位置・姿勢情報の計測を行い,この位置・姿勢を用いて堤防の三次元形状を取得し,その断面形状の算出を行った.小型UAVによる計測結果と既存の航空測量による計測結果を比較した結果,ほぼ同じ精度で計測が可能で,かつ高分解能な三次元計測が可能なことを確認した.また,小型UAVにより計測した三次元情報をGISに登録し,共有することで,データの解析と時系列的な変化の観測を容易にした.以上により,運用が容易かつ低コストな小型UAVを用いて,崖や堤防の保守・点検や大型土木工事の出来形確認,植生観測等に,応用可能な手法を構築した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 小型自律飛行ロボットを用いた災害時における情報収集システムの構築2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木太郎, 目黒淳一, 瀧口純一, 他
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌 Vol. 26, No. 6

      ページ: 553-560

    • 査読あり
  • [学会発表] 小型自律飛行機による植生観測手法の構築2008

    • 著者名/発表者名
      三好大地, 鈴木太郎, 瀧口純一, 他
    • 学会等名
      小型自律飛行機による植生観測手法の構築, 第9回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2008)
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20081205-20081207
  • [学会発表] Real-time Hazard Map Generation Using a Small Unmanned Aerial Vehicle2008

    • 著者名/発表者名
      Taro Suzuki, Daichi Miyoshi, Jun-ichiTakiguchi, et. aI
    • 学会等名
      SICE AnnuaI Conference 2008
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      20080800
  • [学会発表] 小型自律飛行機を用いた災害時のための実時間情報収集システムの構築2008

    • 著者名/発表者名
      三好大地, 鈴木太郎, 瀧口純一, 他
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2008
    • 発表場所
      長野
    • 年月日
      20080605-20080607

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi