スポーツ競技の印象的な映像コンテンツ生成を行うためには、(1)映像情報の二系統処理が可能な高速・高解像度ビジュアルクラスタシステムの構築、(2)多視点背景差分法、多視点トラッキング法の確立、(3)映像修辞法を用いたコンテンツ自動生成方式が必要である。平成19年度は、以上の3課題にまず着手した。さらに、システムさらなる高速化、精度向上、コンテンツの印象度の向上を行う。 (1)多視点映像を用いた背景差分法においては、同時刻の映像を使って背景を合成できるため、これまで困難とされてきた急激な照度変動に追従可能となるよう、従来の背景差分法を抜本的に改良した。(2)多視点映像を用いたトラッキング手法では、被写体が他の物体に全て隠れてしまうオクルージョンが生じても他の視点で正常にトラッキングが行えていれば追従できるようにした。(3)高画質競技映像とメータデータから映像修辞法を用いて、印象的な映像生成が、手軽に実現可能な方策を提案した。
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