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2009 年度 実績報告書

利用者要求に基づいた異種情報資源へのアクセス手法の最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500202
研究機関筑波大学

研究代表者

松村 敦  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 助教 (40334073)

研究分担者 宇陀 則彦  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (50261813)
キーワード情報図書館学 / 情報システム / ユーザインタフェース / 利用者指向システム / 情報資源共有
研究概要

本研究では,多様な異種情報資源を横断的に扱うシステムにおいて,利用者の視点をシステム設計に反映させるとことにより,利用者に最適な情報アクセス手法を提供することを目的とする。本年度は,1)機関リポジトリ横断検索システムによる検索履歴共有の効果の検証,2)検索結果の重複表示を行なうWeb検索支援システムの評価,3)利用者の視線に着目した探索行動分析,4)人文学研究資料の分析によるアクセスの最適化についての検討,を行なった。
1)では他人の履歴を参照する行動が多く見られた。特に,自分が知らないテーマでは,自分の履歴よりも他人の履歴を重視する傾向がみられ,履歴共有の効果が現れた。一方,2)により,過去の検索結果との重複度合いを提示するシステムを実装し評価を行なった。その結果,通常の検索システムと比べると,検索クエリを多く人力し試行錯誤する様子が観察された。一方で,検索結果数には大きな違いは無く,効率には影響がなかった。以上から,履歴が重要な役割を果たす一方で,その適切な利用には現在のインタフェースでは不十分なことが明らかとなった。
3)では利用者の視線を計測し,探索中の視線の動きから利用者の行動を吟味した。利用者は良く知っている部分では視線が停留し,なじみのないところでは視線が複雑に動くことが観察された。最後に,4)では特に人文科学系の異種情報資源へのアクセスを検討する目的で,人文系の論文をもとに資料間の新たな関係を定義できるかどうかを検討した。その結果,6種類170個の観点を得ることができた.これらを基に人文科学系の資料アクセスシステムの構築が可能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 人文科学研究の方法論に基づいたシステムモデルの検討 -日本文学研究における資料間の関連についての分析を端緒として-2009

    • 著者名/発表者名
      太田あす香
    • 学会等名
      情報処理学会 人文科学とコンピュータシンポジウムじんもんこん2009
    • 発表場所
      立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県)
    • 年月日
      2009-12-19
  • [学会発表] 視点の軌跡を用いた情報探索行動の包括的分析2009

    • 著者名/発表者名
      市村光広
    • 学会等名
      情報処理学会情報学基礎研究会
    • 発表場所
      筑波大学東京キャンパス(秋葉原地区)
    • 年月日
      2009-11-19
  • [学会発表] 情報検索支援のためのRWRによる関連クエリ抽出および関連文献提示手法2009

    • 著者名/発表者名
      荒木禎史
    • 学会等名
      Webとデータベースに関するフォーラム(WebDB Forum 2009)
    • 発表場所
      慶應羲塾大学(神奈川県日吉キャンパス)
    • 年月日
      2009-11-19
  • [学会発表] 情報探索プロセスにおける利用者の検索履歴活用行動の分析2009

    • 著者名/発表者名
      松村敦
    • 学会等名
      第15回Webインテリジェンスとインタラクション研究会
    • 発表場所
      広島市立大学(広島県)
    • 年月日
      2009-07-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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