研究課題/領域番号 |
19500217
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
福田 智子 同志社大学, 文化情報学部, 専任講師 (50363388)
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研究分担者 |
田坂 憲二 福岡女子大学, 文学部, 教授 (70136406)
黒木 香 活水女子大学, 文学部, 准教授 (70195577)
矢野 環 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10111410)
川崎 廣吉 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10150799)
波多野 賢治 同志社大学, 文化情報学部, 専任講師 (80314532)
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キーワード | 和歌文学 / 平安中期 / 古今和歌六帖 / 情報科学 / データマイニング / 文字列解析 / 歌語 / 類題 |
研究概要 |
1、平安中期成立という類題和歌集『古今和歌六帖』の伝本のうち、桂宮本・永青文庫本・黒川本の電子テキストを作成した。研究分担者(黒木香)、研究協力者(南里一郎)の他、新たに4名の文系研究者(古瀬雅義・藏中さやか・長谷川薫・日比野浩信)の協力を得た。計算機を用いた文字列解析をするための基礎作業である。また、影印本に見られる複雑な書き入れの電子テキスト化には、新たに研究協力を依頼した情報科学研究者(三宅真紀)の提案によるタグ付けを採用した。日本古典文学の分野では初めての試みであろう。そして、研究分担者2名(竹田正幸・波多野賢治)と先の1名(三宅真紀)には、今回作成した電子テキストの表示・検索システムの作成を依頼している。2008年度内には、三者三様の特色あるシステムが提供される予定である。 2、『古今和歌六帖』の出典考証に着手し、その一部を公表した。文字列解析器e-CSA(efficient characterstring analyzer)Ver.2.00(竹田正幸開発)を用いることで、複雑な本文異同のために困難であった出典考証を、能率的に進めることができた。第一帖については考証結果をまとめて公表した(田坂憲二担当)。今後、第二帖は南里一郎が担当する。第三帖以降は研究代表者主導で作業を進めるが、その一部は、歌語研究会(同志社大学文化情報学部学生研究会)の研究テーマとして提供し、活動を2008年2月から開始している。 3、『古今和歌六帖』所収万葉歌について、第一帖の考察を行った。誤写や誤読によって新しい歌ことばが生まれることは少なくないが、約4500首もの和歌を収め、かつ、本文の乱れを指摘されている『古今和歌六帖』については、新しい歌ことば誕生の場として、あらためて歌集全体を見直すべきであることを論じた。 4、平安中期の私家集『恵慶法師集』の輪読と成果公開は、筑紫平安文学会の活動として今後も継続していく。
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