研究課題/領域番号 |
19500227
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
高平 小百合 玉川大学, 教育学部, 准教授 (80320779)
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研究分担者 |
奥田 次郎 玉川大学, 脳科学研究所, 嘱託教員 (80384725)
松田 哲也 玉川大学, 脳科学研究所, 助教 (30384720)
佐々木 寛 玉川大学, 工学部, 准教授 (70261691)
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キーワード | 事象関連fMRI / 眼球運動 / 心的回転課題 / 空間認知 / 熟達化 / 練習の効果 |
研究概要 |
視覚入力を必要とする空間認知課題においては、刺激のどこをどのくらい長くどのような順序で見るかという眼球運動パターンが認知情報処理の特性(例えば方略など)を表わす重要な指標となり、それが認知処理ネットワーク(脳賦活パターン)の多様性をもたらす一つの要因と考えられる。たとえperformanceが同じでもかなり異なる脳賦活パターンが見られることはよくある。本研究では、心的回転課題を練習することにより解決過程がどのように変化してperformanceの向上(Performanceの変化)につながるのかを、事象関連fMRI(脳賦活パターンの変化)と眼球運動(眼球運動パターンの変化)の同時計測をすることにより検証する。心的回転課題は、performance及び脳賦活部位において個人差や性差や理系文系差が一貫して報告されており、これらのvariabilityが生ずる要因を探る手がかりになると思われる。また、これらを解明することは教育の側面や空間認知能力の向上の側面からも重要であると思われる。 平成19年度では、ドイツ人研究協力者によって、行動実験のパイロットスタディが行われ以下のことが明らかとなった。(1)high performerは、5回のtrainingにより困難な課題(large angular disparity)の反応が非常に速くなった。(2)low/average performerはTrainingにより反応は早くなるが、angulardisparityによる変化はみられない。これは、motor response(and/or decision time)が練習によって速くなったと考えられるかもしれない。これらの結果を基に被験者の抽出のための予備実験(Paper test)から、女子30名男子25名をtest成績によって抽出した。現在は、事象関連fMRIと眼球運動同時計測実験に取り掛かっている。
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