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2007 年度 実績報告書

操作プロセスの脳内表象の多面的アプローチによる解明

研究課題

研究課題/領域番号 19500231
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

梅村 浩之  独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 研究員 (10356587)

研究分担者 杉尾 武志  同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (60335205)
キーワード認知科学 / バーチャルリアリティ
研究概要

本研究では,能動性を介した物体・外界表象の特性と成立過程を明らかにすることを最終的な目標として,操作行動による視覚認知系の変容と,すでに持っている道具の認識過程における操作に関する表象を明らかにするという2つの方面からの研究及びこれらをつなげる研究を行っている.
H19年度の操作行動による視覚認知系の変容についての研究においては,インターフェース装置を通した操作行動と視覚認知系の相互作用とその変容を検討するための実験を行い,う得られた結果に対してコンピュータシミュレーションによる説明を試みた.実験では,被験者にインターフェース装置(タッチパネル,3次元入力装置)を介して空間移動・物体操作を行わせ,このとき,インターフェースを介した操作を繰り返すことにより,操作対象である3次元物体の形状知覚が,インターフェースの操作→外界の変化,の関係を予測した知覚へ適応することが示された.これらの結果はベイズ推定を基に構築されたモデルによるシミュレーションにより再現された.
道具の認識過程における操作に関する表象研究においては,日常物体への到達把持運動を行う条件とパントマイムのみを行なう条件で運動学的特性を比較する実験を行った.その結果,運動スキーマの利用しやすさに影響する被験者に対する取っ手の位置によって,指間距離の最大値と運動時間に違いがみられた.このにとから,習慣化された運動を行う際には物体の部分と手のインタラクションに基づいた内部表象が働くのに対して,習慣化されていない運動についてはフィードバックによる修正が働くことが分かった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 操作行動に連動する物体の3次元構造の知覚とその変容2007

    • 著者名/発表者名
      梅村 浩之・渡邊 洋
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 HIP2007,44

      ページ: 61-66

  • [学会発表] Interpretation of optic flow synchronized with self-hand movement2007

    • 著者名/発表者名
      梅村 浩之・渡邊 洋
    • 学会等名
      European Conference on Visual Perception
    • 発表場所
      Arezzo, Italy
    • 年月日
      2007-08-31
  • [学会発表] 操作行動に連動する物体の3次元構造の知覚とその変容2007

    • 著者名/発表者名
      梅村 浩之・渡邊 洋
    • 学会等名
      電子情報通信学会HIP研究会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-06-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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