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2007 年度 実績報告書

高次元情報量基準の構成と応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500243
研究機関中央大学

研究代表者

藤越 康祝  中央大学, 理工学部, 客員教授 (40033849)

研究分担者 柳原 宏和  広島大学, 理学研究科, 理学研究科 (70342615)
杉山 高一  中央大学, 理工学部, 教授 (70090371)
キーワード高次元情報量基準 / 多変量モデル / 高次元判別分析 / 変数選択法 / 高次元小標本 / 高次元漸近分布 / グラフィカルモデル / 条件付独立性構造
研究概要

多変量モデルの選択に対して変数の次元pが大きい場合の情報量基準の構成に関連して,判別分析における変数選択問題に取り組んだ.具体的には、追加情報モデルのAIC型リスクに対して漸近的不偏推定量を構成した.ここでの漸近的枠組は次元pと標本数nについて,p<nで両者は同程度に大きくなると言うものである.この結果は,判別分析において,次元pが大きいときの変数選択法に利用でき,よりリスクに忠実な変数選択が可能になる.
次に,ある種の条件付独立性構造モデルについて,AIC型リスクを考え,そのモデルが真のモデルを含むという条件のもとで不偏推定量を構成した.この結果は,種々の独立性構造がある場合,データにもとづいて,どの構造が適切であるかの判断に利用できる.ここでの条件付モデルは正準相関分析における変数の冗長性モデルや,ある種のグラフィカルモデルを含んでいるので,そのようなモデルの選択に対しても応用できる.
さらに,高次元の場合における小さい固有値の同等性の尤度比基準の分布について,次元pと標本数nについて,p<nで両者は同程度に大きくなると言う高次元漸近的枠組みのもとで漸近分布を導出した.この結果は,多くの場合において従来利用された大標本近似の改良になっている.
多変量非正規回帰モデルにおいて4次のキュムラントの推定族を提案した.非正規のもとでは,種々の漸近分布4次のキュムラントに依存しているので,本結果により,近似の実用化が可能になる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Asynlptotic distribution of LR statistic for equality of the smallest eigenvalues in high-dimensional principal component analysis2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Fujikoshi
    • 雑誌名

      Journal of Multivariate Analysis 98

      ページ: 2002-2008

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高次元における独立性の検定と頑健性2007

    • 著者名/発表者名
      藤越 康祝
    • 雑誌名

      中央大学理工学研究所論文集 13

      ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [学会発表] 判別分析における高次元AIC基準2007

    • 著者名/発表者名
      藤越 康祝
    • 学会等名
      2007年度統計関連学会連合大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2007-09-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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