研究課題/領域番号 |
19500245
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
吉川 昭 近畿大学, 生物理工学部, 研究員 (30075329)
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研究分担者 |
吉田 久 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (50278735)
中迫 昇 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90188920)
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キーワード | 画像閾値決定 / 相互情報量 / α次エントロピー / 独立成分分析 / 時変等価帯域幅 / 移動体距離推定 / IPFM / 精度保証領域 |
研究概要 |
1.画像閾値決定の新たな基本ステップと情報論的基準の提案 (1)従来の画像閾値決定基準で混乱していた真の閾値決定と分布推定の概念を明確に区別し、画像混合濃度分布の推定に関する理論の補強を行った。(2) 情報理論的に意味ある相互情報量基準による新しい画像閾値決定基準を提案し、その問題点と解決の理論的検討を行った。 2.拡張型エントロピーによる独立成分分析(ICA) (1)確率密度のHermite展開による、α-Eの高次キュミュラント近似の理論の補強を行った。(2)Renyiのα次エントロピーを利用したα次Exponentialエントロピー(α次EE)を周辺分布の「幅」の評価量とし、これを利用したICA理論の提案した。特にα=1およびα=∞に対するICAは重要であり、その理論と誤差論を展開した。 3.時間-周波数表現にの時間分布パラメタ推定と追跡ならびに情報通信工学理論の生体信号解析への積極的適用 (1)位相がランダムで、一様振幅帯域制限波形を入力とする、時間差と周波数の関係を利用する新しい移動体感距離推定法を提案した。(2)正値時間-周波数表現分布を得るためのCopula法において重要となる時間周辺分布と周波数周辺分(スペクトル)の、特に確率過程に対する精度よい推定法の開発を試みた。(3)分布広がりの概念としてのα次エントロピーを時間周波数分布の時変等価帯域幅の追跡法を提案し、覚醒時脳波の等価帯域幅の時間変化の追跡に応用した。(4)通信工学におけるPPMと神経情報伝達モデルIPFMの関係を理論的に考察し、IPFM波復調における精度保証領域の概念の提案した。これにより、種々の復調法の定量的な比較評価が可能になる。(5)IPFM波を逆関数領域において復調する全く異なる新しい方法を示した。
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