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2007 年度 実績報告書

地理情報データの空間分析支援システムの開発とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 19500246
研究機関徳島文理大学

研究代表者

小林 郁典  徳島文理大学, 工学部, 准教授 (90248328)

キーワード地理情報システム / 空間分析 / 立体地形図 / データ解析
研究概要

多変量の地理情報データを解析する場合,いきなり回帰式などの数式モデルをあてはめるのではなく,まずグラフなどの視覚化ツールを用いてデータを眺めることがその後の解析にとって重要である。従来では,地理情報データに対しては地図や地形図などの平面的な図を用いることが多かったが,これは高さに関する情報を把握することが難しいという問題がある。これを補うことを目的として,今年度,地理情報データを立体地形図上で表示することができるシステム(プロトタイプ)を開発することができた。これは,観察したいエリアをよりわかりやすくするために,対話的に視点などを変更する機能をもっている。さらに,今年度の成果として,多変量の地理情報データを解析する場合,平行座標プロットや散布図行列などのグラフィックスと地形図を連動させることで地図上では表現しづらい多変量データを同時に観察することができるシステムを開発した。このシステムを利用して徳島県の高齢者の市町村別に集計された自殺者データと社会基盤を表すデータを解析すると,自殺者の多い地区は,徳島県の山間部で,そこは人口辺りの小学校数が多く,高齢化が急激に増加していることをグラフィック上で把握することができた。また,多変量の地理情報データを地形図上で条件による色分け(フィルタリング機能)をすると,目的変数に対するその変数の位置に関する偏りを視覚的に発見しやすいことがわかった。この機能は立体地形図にとっても有効であると思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 連動する統計グラフィックスによる多変量地理情報データの視覚化2007

    • 著者名/発表者名
      小林郁典,他
    • 雑誌名

      統計数理 55(1)

      ページ: 113-114

    • 査読あり
  • [学会発表] Multivariate geographical data Visualization using linked graphics2007

    • 著者名/発表者名
      Ikunori Kobayashi, 他
    • 学会等名
      International Statistical Institute
    • 発表場所
      ポルトガル
    • 年月日
      20070800

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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