研究課題
基盤研究(C)
本計画では、機能的磁気共鳴画像(fMRI)、経頭蓋磁気刺激などの非侵襲的脳機能計測法、脳損傷患者を対象とした神経心理学的手法を相補的に組み合わせることで、言語視覚認知の神経機構と、学習に伴うその可塑性変化の程度について多角的な検討を試みた。日本語を用いたfMRI研究では、先行刺激と標的刺激との間の意味的関連性による被験者の運動遂行反応への影響において有意な反応促進効果を示し、認知課題の性質により、意識下で潜在的に起こる視覚認知過程に影響することを、神経領域間の機能的連合強度の変化として明らかにした。また、視覚神経系の機能構築の言語間比較を目的とした研究計画では、海外の複数の研究機関と連携してfMRIのデータ収集・解析作業を行い、2件の論文にまとめて学術誌に投稿した(審査中)。さらに脳損傷患者に適用できる実験デザインを準備して、後頭・頭頂葉領域の局在性病変を有する症例、視覚性注意障害と言語認知過程の関連について、行動データの収集と解析を行った。
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すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)
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