本研究ではA群XP(XPA)に着目し、子宮内エレクトロポレーション法を用いて、XPAノックダウン神経細胞を可視化し、表現型の解析を行った。XPAノックダウン神経細胞移動を停止し、分化マーカーであるMAP2が陰性にて、分裂細胞のマーカーであるKi-67とM期のマーカーであるリン酸化ヒストンH3の両方が陽性であることを見いだした。一方、XPAノックアウトマウスの胎生期大脳皮質において皮質板形成の異常を認めている。これらより、XPAはDNA修復のみならず神経細胞の移動、分裂、分化に関与していることが示唆された。
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