成獣終脳皮質に存在する前駆細胞の分化とその分子機構の解析

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19500281
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 神経科学一般
• 研究機関: 関西医科大学
• 研究代表者: 森 徹自 関西医科大学, 医学部, 講師 (30285043)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 分子・細胞神経科学

研究概要

成獣終脳皮質における神経系前駆細胞の性質を組織学的手法によって解析した。正常状態では、分裂している細胞のうち、NG2陽性未分化細胞が約95%を占め、そのうち、ごく少数がオリゴデンドロサイトに分化するが、ほとんどが未分化で存在することが分かった。レトロウイルスベクターを用いてこれらの細胞に遺伝子導入を試みたが、導入効率の点などから、本研究のin vivo実験においては技術的に適さないことが分かった。

研究成果

• [雑誌論文] Conditional deletion of beta1-integrin in astroglia causes partial reactive gliosis (2009)
  • 著者名/発表者名: Robel S, Mori T, 以下7名
  • 雑誌名: Glia. (in press) ページ: 0
  • 査読あり
• [雑誌論文] Distinct Role of Growth Hormone on Epilepsy Progression in a Model of Temporal Lobe Epilepsy (2009)
  • 著者名/発表者名: Kato K, 以下8名, 7番目
  • 雑誌名: J Neurochemi (in press) ページ: 0
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nestin-positive microglia in adult rat cerebral cortex (2009)
  • 著者名/発表者名: Takamori Y, Mori T, Wakabayashi T, Nagasaka Y, Matsuzaki T, Yamada H.
  • 雑誌名: Brain Res. 1270 ページ: 10-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phenotype analysis and quantification of proliferating cells in the cortical gray matter of the adult rat (2009)
  • 著者名/発表者名: Mori T, Wakabayashi T, Takamori T, Kitaya K, Yamada H.
  • 雑誌名: Acta Histochem Cytochem. 42(1) ページ: 1-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] Origin and progeny of reactive gliosis : A source of multipotent cells in the injured brain (2008)
  • 著者名/発表者名: Buffo A, 以下7名、7番目
  • 雑誌名: Proc Natl Acad Sci USA. 105(9) ページ: 3581-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adult neurogenesis requires Smad4-mediated bone morphogenic protein signaling in stem cells (2008)
  • 著者名/発表者名: Colak D, Mori T. 以下8名
  • 雑誌名: J Neurosci. 28(2) ページ: 434-46
  • 査読あり
• [雑誌論文] Distinct modes of neuron addition in adult mouse neurogenesis (2007)
  • 著者名/発表者名: Ninkovic J, Mori T, Gotz M
  • 雑誌名: J Neurosci. 27(40) ページ: 10906-11
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cre-LoxPシステムの応用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 森徹自、若林毅俊、高森康晴、山田久夫
  • 雑誌名: 脳21 第10巻1号 ページ: 91-96
• [学会発表] ラット終脳皮質におけるネスチン陽性ミクログリアの同定 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高森康晴、森徹自、若林毅俊、山田久夫
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080700
• [学会発表] 神経特異的抗原C38は神経成熟を促進する (2007)
  • 著者名/発表者名: 若林毅俊, 森徹自、高森康晴、小阪淳、三木友香里、山田久夫
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20070900
• [学会発表] 成獣ラットの脳のグリア系細胞におけるラミン・サブタイプの構成パターンの解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 高森康晴, 森徹自、若林毅俊、山田久夫
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20070900