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2008 年度 実績報告書

分子イメージング法を用いたアルツハイマー病の治療薬の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19500307
研究機関東北大学

研究代表者

古川 勝敏  東北大学, 病院, 准教授 (30241631)

キーワードアルツハイマー病 / PET / アミロイド
研究概要

平成20年度、申請者等はAβ計測用の最適化プローブであるBF-227については^<11>Cや^<18>Fによる標識合成法を確立し、合成Aβとの結合親和性、アルツハイマー病脳病理切片における染色性、脳血液関門透過性、アルツハイマー病動物モデルにおける投与実験等の前臨床的評価を通じて、PETプローブに適した化合物であることを確認した。毒性試験、安全性薬理試験も終了し、学内の薬剤委員会、倫理委員会の承認も得て、パイロットスタディを開始した。これまでのPET計測データから、本化合物の脳血液関門透過性は高く、かつAβの蓄積していない健常者の脳からは速やかに排出され、非特異的結合も少ないことが確認された。一方アルツハイマー病の患者の脳においては^<11>C-BF-227の集積が有意に増加することが確認された。また軽度認知機能障害(Mild Cognitive Impairment : MCI)の患者においては健常者とアルツハイマー病患者の中間の集積が得られた。さらにはMCIの症例においてBF-227の集積が高い症例はその後アルツハイマー病へのコンバージョンの確率が高く、集積が低い症例はアルツハイマー病への来んバー所運の確率が低いことが明らかになった。これの貴重な成果を今後は各種治療薬の効果判定に利用していく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Sugar chains of cerebrospinal fluid transferrin as a new biological marker of Alzheimer's disease2008

    • 著者名/発表者名
      Taniguchi M, Furukawa K, et.al.
    • 雑誌名

      Dement Geriatr Cogn Disord 26

      ページ: 117-122

    • 査読あり
  • [学会発表] Antihypertensive drug use modulates progression of Azlheimer's disease2008

    • 著者名/発表者名
      K. Furukawa, et.al.
    • 学会等名
      International Conference for Alzheimer's disease
    • 発表場所
      Chicago IL, USA
    • 年月日
      20080700
  • [学会発表] アルツハイマー病の進行と降圧剤との関連2008

    • 著者名/発表者名
      古川勝敏, 荒井啓行, 他
    • 学会等名
      第50回日本老年医学会学術集会・総会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2008-06-20
  • [学会発表] 各種降圧剤のアルツハイマー病の進行に体する影響2008

    • 著者名/発表者名
      古川勝敏, 大類孝, 他
    • 学会等名
      第49回日本神経学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-05-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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