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2007 年度 実績報告書

大規模ゲノム関連解析を用いた筋萎縮性側索硬化症感受性遺伝子の単離・同定

研究課題

研究課題/領域番号 19500314
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

飯田 有俊  独立行政法人理化学研究所, 薬理遺伝学研究チーム, 上級研究員 (10277585)

キーワード筋萎縮性側索硬化症 / ゲノム解析 / 一塩基多型
研究概要

筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis;ALS)は、大脳皮質運動野の第一次運動ニューロンと脳幹、脊髄の第二次運動ニューロンが選択的かつ進行的に変性・脱落する原因不明の神経変性疾患である。2-3年の経過で四肢や顔面、舌などの筋肉の萎縮と筋力低下が進行し、人工呼吸器を用いなければ呼吸筋の麻痺により2-4年で死亡すると言われている。その病因論については、現在まで幾つかの仮説(例えば、フリーラジカル説、興奮性アミノ酸説、免疫異常説等)が提唱されているが、未だその詳細は明らかになっていない。
そこで、本研究ではALSの病因の解明、治療法の開発を目指し、大規模ゲノム関連解析による未知のALS感受性遺伝子の単離・同定を試みた。本年度は、特にALS候補SNPを絞り込むためのゲノムスクリーニングを重点的に行った。
まず、ALS94症例と日本人一般集団由来のDNAを用い、ヒトゲノムに散在する50,268ヶ所の一塩基多型(SNP)について、マルチプレックスPCR-インベーダー法により相関解析を行った。さらに、サンプル数を増やして解析を行い、最終的に有意な相関を認める複数のSNP同定した(P<0.00001)。
絞り込まれた候補SNP領域については、ハップマップデータよりタグSNPを選別して、相関解析を行いながら、遺伝子地図を基にした高精度SNP地図、連鎖不平衡地図を構築している。現在までに、それぞれの候補遺伝子領域について、遺伝統計学的解析によりランドマークSNPよりも一層疾患と有意な相関を示す複数のSNPを見いだした。今後は、解析が終了していない遺伝子領域の構造解析、並びに疾患候補SNPについて、どのSNPが真の疾患感受性SNPを見極めるために機能解析を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 大規模ゲノム関連解析を用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)感受性遺伝子の単離・同定2007

    • 著者名/発表者名
      飯田 有俊
    • 学会等名
      第52回 日本人類遺伝学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル
    • 年月日
      2007-09-14
  • [学会発表] 大規模ゲノム関連解析による筋萎縮性側索硬化症(ALS)感受性遺伝子の単離・同定2007

    • 著者名/発表者名
      飯田 有俊
    • 学会等名
      第48回 日本神経学会総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2007-05-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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