研究概要 |
頭頂葉から記録された多くの細胞は待機期間の開始からキー・リリースを促がす運動開始信号の間に顕著な細胞活動を示した。待機期間中、多くの頭頂葉の活動は特定の動作回数に選択的であった。さらに、その細胞活動は待機期間の開始に整列するものと、その後に来る運動開始信号に整列するものに分類された。頭頂葉の前部の1,2野の細胞の殆どは待機時間とは無関係な活動を示し、同時に運動関連活動も動作回数には殆どの場合無関係であった。加えて、後部頭頂葉の7野の細胞に関しても動作回数に関連を示した例は少数であった。 この頭頂葉をムシモールで破壊すると、サルの課題遂行が困難になった。これらの結果は頭頂葉が動作回数および刺激回数のカウンティングに重要な働きをしており、その課題の遂行に関する責任部位のひとつであることを示している。
|