• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

消化器疾患におけるレドックス画像化用挿入型OMRI共振器の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 19500391
研究機関九州大学

研究代表者

市川 和洋  九州大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (10271115)

キーワード微小共振器 / バイオテクノロジー / 生物・生体工学 / 可視化 / 生物物理
研究概要

本年度は、第一年度に作成した共振器を用いて、実験動物での検討を本格的に開始し、本手法の有用性を実証することを目的とした。
1)ファントム用いた適用性の検証
前年度に行った設計検討に基づき、ラット及びマウスの生体計測を想定して種々サイズの共振器を、まずファントムレベルでの撮像に供した。生体を模した形状、緩和時間を有する種々のファントムを作成し、共振器の有用性を理論計算値と実測値の比較解析により行った。その結果、計算値と実測値にはよい一致が見られた。
2)実験動物への応用
以前、侵襲的操作を伴う表面型共振器を用いた検討から、胃潰瘍・大腸炎モデルマウス・ラットにおいて、酸化ストレスが惹起され、その産生部位は管腔側よりも粘液層であることが明らかにしていた。
第一年度に作成した本共振器の有用性を検証する観点から、同疾患モデルを用いて、2種のレドックス感受性造影剤を投与し、無侵襲的画像化を行う本法においても以前と同様の画像が得られるかどうか検討を加えた。その結果、本病態において、管腔側よりも粘液層でレドックス動態が変動しており、以前の結果と一致した。
そこで次に同測定手法を用いて、既存の共振器を用いて得たレドックス画像と、本研究で開発した共振器で得た画像とを比較し、高感度化・局所情報の抽出性について検証を行った。その結果、局所感受性が高いことが示された。以上の結果から、病態モデル(胃潰瘍・大腸炎など)局所において、本手法は侵襲操作を要する従来法と同様のレドックス動態画像が得られたことから、本手法の有用性が示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Analysis of in vivo redox status with magnetic resonance technique2009

    • 著者名/発表者名
      Ichikawa K, et al.
    • 雑誌名

      Yakugaku Zasshi 129

      ページ: 273-8

  • [雑誌論文] Analysis of nitroxyl spin probes in mouse brain by X-band ESR with microdialysis technique2008

    • 著者名/発表者名
      Shiba, T, et al.
    • 雑誌名

      J. Pharma Sci. 97

      ページ: 4101-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 試料搬送型OMRI装置における画像化アルゴリズム2009

    • 著者名/発表者名
      市川和洋, 他
    • 学会等名
      日本薬学会第129年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-03-27
  • [学会発表] Imaging in vivo redox status in tumor using OMRI/nitroxyl spin probe technique2008

    • 著者名/発表者名
      Ichikawa K, et al.
    • 学会等名
      SFRBM2008
    • 発表場所
      Indianapolis, USA
    • 年月日
      2008-11-20
  • [学会発表] Imaging in vivo redox status in tumor using OMRI/nitroxyl spin probe technique2008

    • 著者名/発表者名
      Ichikawa K, et al.
    • 学会等名
      EPR2008
    • 発表場所
      Fukuoka
    • 年月日
      2008-09-29

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi