研究概要 |
本研究では, 次世代型携帯型人工膵島の開発を目標に, その制御部門として, 100U/ml超速効型インスリンを適用したclosed-loopインスリン皮下注入アルゴリズムの開発を行った. さらに糖尿病犬に対して, 開発したアルゴリズムを組み込んだ人工膵島を用いて, 経口ブドウ糖負荷試験時の良好な血糖制御が可能であった. 以上より, 高濃度超速効型インスリンアナログを用いた皮下注入アルゴリズムが有用であったことを示された. 近い将来, 次世代型携帯型人工膵島の使用により, より長期にわたる糖尿病患者の厳格な血糖管理が可能であることが示唆された.
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