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2008 年度 実績報告書

人工心肺トラブル対処訓練用シミュレータの開発と安全教育への活用およびその評価

研究課題

研究課題/領域番号 19500396
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

冨澤 康子  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00159047)

キーワード人工心肺 / 安全対策 / シミュレーション / 事故 / 教育 / シミュレーター / 空気誤送 / ガイドライン
研究概要

人工心肺のトラブル対処訓練および安全教育は重要である。コンピュータ制御のシミュレータで、臨床で経験することが多い、あるいは滅多に経験しないが重篤になりやすい種々のトラブルを発生させる訓練プログラムを工夫し、さらに訓練効果を客観的に評価することを考えた。プログラムとして、コンピュータ上のシミュレーション、実際ポンプをまわしておこなう訓練とすることを群画した。
研究実績としては(1)訓練プログラムおよびシナリオの検討:発生すると重篤になるインシデントを中心としたシナリオを作成し、臨床系学会のハンズオンセッションで用いた。(2)シミュレータのデザイン1)PC上のプログラム:今回は特に変更せずに使えた、2)トレーニング用システム:運搬が可能なシステム(ECCSIM-Lite)を作成し、人工臓器セミナーに持って行き臨床工学技士の意見を聞いた、3)臨床に近い機材で手動操作を行い、流量が出せるか、鉗子操作で著血槽レベルが保てるかを経時的に記録した。(3)コンピュータ制御される応用編シミュレータの開発を継続して行った、(4)無線操縦で行う、コンピュータを使わないシミュレータ(サイドワインダー)の開発:音が静かで、インシデントの発生するのが予測出来ない装置が完成し、米国人工臓器学会(2008年5月)で発表し、論文は雑誌"Perfusion"に掲載された。(5)シミュレーション用人工心肺システム:ハンズオンセッションでもちいる教育用回路として満足できるものと思っている。(6)人工臓器教育セミナーでの活用を行い他に、臨床系学会でのハンズオンセッションに持って活用することを希望している。
この1年間に人工心肺を用いた体外循環の安全教育は進歩したと感じたが、まだ人工心肺の安全装置設置基準の勧告が守られていない施設は多いのが現状である。心して活動していきたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Quantitative evaluation of hand cranking a roller pump in a crisis management drill2008

    • 著者名/発表者名
      Tomizawa Y, et al
    • 雑誌名

      J Artif Organs 11(3)

      ページ: 117-122

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Incident-simulating device with wireless control for extracorporeal circulation crisis management drills.2008

    • 著者名/発表者名
      Momose N, Tomizawa Y
    • 雑誌名

      Perfusion 23(1)

      ページ: 17-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【胸部外科領域における周術期管理と合併症】心臓血管領域 人工心肺を用いた体外循環のリスクマネジメント2008

    • 著者名/発表者名
      冨澤康子
    • 雑誌名

      胸部外科 61(8)

      ページ: 636-639

    • 査読あり
  • [学会発表] Trouble simulating device with wireless control for extracorporeal circulation crisis management drills2008

    • 著者名/発表者名
      Momose N & Tomizawa Y
    • 学会等名
      第54回米国人工臓器学会
    • 発表場所
      米国カリフォルニア州サンフランシスコ
    • 年月日
      2008-05-21
  • [図書] EndNote100の裏ワザ2009

    • 著者名/発表者名
      冨澤康子
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      秀潤社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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