研究課題/領域番号 |
19500424
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
尾本 きよか 自治医科大学, 医学部, 准教授 (90306118)
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研究分担者 |
谷口 信行 自治医科大学, 医学部, 教授 (10245053)
穂積 康夫 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50260831)
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キーワード | 次世代超音波造影剤 / ソナゾイド / センチネルリンパ節 / 乳癌 / 悪性腫瘍 / 超音波造影法 |
研究概要 |
【研究実施経過概要】 ・乳癌患者20人を対象に、超音波造影剤ソナゾイドを用いて超音波造影画像によりセンチネルリンパ節SLNが同定できるかを検討した。方法は、ソナゾイド2m1を乳輪下に注射し約10分間USで腋窩部を経皮的に観察した。造影超音波法で造影されて観察されたリンパ節をCE-SLNとし、切開して摘出した。ホルマリン固定後に病理学的に転移の有無を検索した。 ・20症例中、CE-SLNが同定されたのは14例で、同定された数は1-2(平均1.1)個で、同定に要したのは2-20(平均5.3)分であった。病理学的に転移(-)は15症例で、そのうち12症例は同定できた。一方転移(+)は5症例で、そのうち2症例同定できた。 ・今回の検討はまだ少数例ではあるが、ヒト乳癌患者において、超音波造影剤ソナゾイドを乳輪下に注入してSLNの同定を試みたところ、超音波画像でリアルタイムに造影されたリンパ節を観察することができた。本法はSLN同定法の新たなモダリティになりうる可能性が示唆された。 【学会発表】 ・第10回国際造影超音波シンポジウム(2008年12月;東京)および第21回日本乳腺甲状腺超音波診断会議(2008年9月;大阪)において、本研究の途中経過について発表した。
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