ラットにおけるトレッドミル走行が大脳皮質運動関連領域および小脳皮質におけるグルタミン酸受容体と後シナプス蛋白の発現および機能修飾に与える影響について検討した。1日40分の中等度のトレッドミル走行を10日間および4週間行った。大脳皮質では、10日間介入でグルタミン酸受容体を含む後シナプス受容体mRNA発現量の低下が認められたが、4週間介入後ではこれらのmRNA発現低下は認められなかった。一方、小脳皮質では10日間介入により、グルタミン酸受容体の中でもAMPA受容体の特異的リン酸化が増強し、4週間介入後にはAMPA受容体のmRNA発現の低下が認められた。
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