研究課題/領域番号 |
19500452
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
井上 薫 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (90259143)
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研究分担者 |
池田 由美 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (80259142)
伊藤 祐子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (60289973)
高橋 良至 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (30396931)
米田 隆志 芝浦工業大学, システム工業部, 教授 (90011030)
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キーワード | 脳血管障害 / 片麻痺 / 自動車運転支援 / 作業療法 / 評価システム開発 |
研究概要 |
本年度は二ヵ年計画の初年度であり、脳血管障害者の自動車運転の可否を決める要因を実験調査するための基礎実験、臨床実験を実施した。 (1)臨床の作業療法士が使いやすい装置・ソフトウエアの検証を実施した。 パソコン操作に専門的知識の不要になるような使いやすいユーザーインターフェースの再調整を行った。また、ドライビングシミュレータと同時に使用する、上肢機能検査用の装置(ハプティックリハブシステム)に関する基礎調査を実施し、国際・国内の学会において中間的な成果を発表した。(H19年4月〜10月) (2)臨床協力施設と最終的な連絡調整を実施した。対象者の公募を行なった。(8〜9月) (3)装置を使用し、一般成人および片麻痺患者のデータを収集した。(8月〜12月)一般成人は、首都大学東京荒川キャンパス内で取得、片麻痺患者は、大久野病院等、協力施設において取得した。 (4)ドライビングシミュレータの測定結果を解析、分析した。(H20年1月〜現在) その結果、一般成人は、60歳を境として個人差が大きくなる傾向が認められた。また、脳血管障害による右麻痺の患者は、反応速度は一般成人とほぼ同じ程度からやや遅い傾向があるが、成績が正確であり、左麻痺患者は、速度は一般成人とほぼ同じ程度からやや速めであったが、ミスが多い傾向が認められた。ハンドル操作は現在解析中である。平成20年度はさらにデータを増やし、活動状況などその他の検査結果とあわせて分析を試みる。また、平成19年度の対象者は、実車評価まで至らない事例が多く、その原因は、心身の状態が不安定なために医師の判断により中止としたため、あるいは患者本人・家族が不安を訴えたため、等の理由によった。従って、平成19年度は、運転を不可能にしている要因を明確にすることは出来ず、装置を活用した測定データ収集に照準をあわせて研究を進めた。本年度は症状の安定した協力者をさらに募集し、実車の評価も含め多角的に分析できるよう、研究を進める。
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